seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

地元民以外からは異国にしか感じない「大阪、新世界の事情」

f:id:seikousisan:20150108213237j:plain

大阪、新世界。
明治36年に大阪にて、万博までは行かないが万博規模の世界各国の最新技術が集まる「内国勧業博覧会」が開催され、その後に博覧会跡地の西側を大阪土地建物会社が新世界を「大阪の新名所」として誕生させたことに由来がある。
写真の通天閣エッフェル塔がモチーフになってるとかなってないとかで、新世界周辺は当時「新巴里」とかいう今では考えられないオシャレな名称がつけられていたとかなんとか。

f:id:seikousisan:20150108213825j:plain

そんな新世界に12/13、諸用で一時帰省していた際に行って来た。
ちゃんと歩くのは2011年の9月ぶりとかなので色々回ってみることに。

f:id:seikousisan:20150108214057j:plain

大阪以外の出身者は口を揃えてこう新世界を形容する。
「なんか外国みたい(褒め言葉ではない)」と。
確かに新世界は「日本」の街とは少しイメージが異なる。
強いて言うならば韓国や中国の繁華街の様な、鬱屈しているけれどどこか底抜けに明るい雰囲気が漂っている。
韓国はソウル、中国は北京・上海・西安と行ったことがあるが本当にそんな感じである。
余談にはなるが新世界からすぐ近くのあいりん地区(大阪最大のドヤ街)に行った時はちょうど韓国と北朝鮮の国境線である板門店から帰って来てすぐだった。
板門店軍事境界線ということでピリピリした緊張感が漂っていた。
しかし、あいりん地区はそれとはまた違う緊張感が漂っている。
軍事境界線はいつ銃撃があるか、といった緊張感の理由を感じることができるが、街の至る所がまさしくカオスなあいりん地区では何が起こるか全く想像がつかない。
いつなん時目の前に謎の言葉を発するおっさんが登場するかわからないし、コンビニのトイレには「注射器を捨てないで」の注意書きが貼られている。
そんな日本ではなかなか味わえないスリリングを感じられるのが新世界周辺なのである。

f:id:seikousisan:20150108214734j:plain

この辺りの特徴にとにかく謎の価格設定がある。
そのひとつがこちら「かすが娯楽場」。
ディズニーランドに10円で遊べるレトロゲームセンターがあるが、ここは「50円で遊べるゲームセンター」。
クレーンゲーム、ビデオゲームなどが50円なのだ。
商品にはくまモンのグッズが多いなどの謎もあったが、いかんせん安いので楽しめる。
客層は地元のおっさん達が多いが地味に父子できている人たちもいた。
まさしく看板にある「ボッちゃんもトウちゃんも」の謎のカタカナキャッチコピーどおりだ。
クレーンゲームの商品も大手ゲームセンターほどでは無いがツッコミどころのある面白いものが多く、なおかつアーム設定の不条理等がなく子どもも遊びやすいだろう。

f:id:seikousisan:20150108220330j:plain

異常な値段設定といえば通天閣下にあるこの立ち食いうどん屋。
というかうどん小屋。
170円て。今日日税金で値上がりしたペットボトル飲料とほとんど金額が変わらない。
あと写真は無いけれど50円からの自販機とかあったりします。
貧乏な高校生とかでも目一杯遊べます、新世界。
高校生にはオススメしません。

f:id:seikousisan:20150108215504j:plain
f:id:seikousisan:20150108215526j:plain

そんな新世界商店街には昼間からやってる飲み屋や串カツ屋も多く、観光客や地元民で賑わっているのだが、将棋会館も多い。
明治から昭和初期に活躍した浪速の棋士坂田三吉贈名人・王将が活躍した場所でもあるからだ。

f:id:seikousisan:20150108220039j:plain

そんな坂田三吉の名局が並べられている横で観光地によくある鍵をかけて愛を誓う様な場所があったり、紐が一本だけ繋がっていてお互いがその紐を当てると恋仲になるとかいう手垢で汚れまくった運命の赤い糸とかがある。
謎のカップル推し。
酒と将棋と恋愛が同居する商店街が果たして他にあるだろうか。
いや、無い。(反語)

f:id:seikousisan:20150108220601j:plain
f:id:seikousisan:20150108220614j:plain
f:id:seikousisan:20150108220625j:plain

そんな恋心とはかけ離れた下心のための劇場があったりもする。
はてブロ的にどうなのかわからなかったので目立つ乳首には処理をかけときました。
でもこれが子どもも通る天下の往来に堂々と貼られているのだから問題は無いんじゃないかと思います。
連日オールナイトとかそれなりに盛況してるんだろうか。
カップルシートもあったり何かとカップルを応援している街、新世界。
なんだやっぱり恋心関係してますね。

f:id:seikousisan:20150108220957j:plain

そして今はやりのゆるキャラだっている。
串カツのゆるキャラ、くしたんである。
私もこの間行って初めて知りました。
地元の八尾が微妙に関わっていて複雑な気持ちになりつつ、くしたんのUFOキャッチャーで1000円くらいスリました。
2度漬け禁止なのにちょっとしかソースがついていないくしたんが心配です。

f:id:seikousisan:20150108221211j:plain

そんなゆるい雰囲気は何処へやら。
「しらんがな!!」のお目見えである。
店(たこ焼き)の名前で「しらんがな!!」。
タコが入って無くても、味が口に合わなくても「しらんがな!!」と言うことなのだろうか。
店の名前を尋ねられても「しらんがな!!」、答えになっているけどなってない。
フォントだけでもかなりの勢いを感じるのになぜエクスクラメーションマークをふたつもつけたのだろうか。
「しらんがな!!」確か一度食べた記憶があるけど味の印象を聞かれたらこう答えます。
「しらんがな!!」と。(覚えてないだけ)

f:id:seikousisan:20150108221527j:plain

あまり写真を撮ってなかったのでこんなもんだけれど、新世界のカオスさが少しでも伝わったならば幸いです。
新世界から徒歩でも十分行ける距離に日本最長のビル、あべのハルカスもできたし、観光で行くならば天王寺ー新世界界隈は本当にオススメ。
ちなみに高さ100メートルの通天閣はハルカスの展望台から見ると本当に小さい。
ミニチュア模型みたいだ。

f:id:seikousisan:20150108221857j:plain
f:id:seikousisan:20150108221929j:plain
f:id:seikousisan:20150108222012j:plain

景色も本当にいいし、これまた謎のゆるキャラ、あべのべあ(回文)がいたりもする。
休日に登るのであれば値段が500円余計にかかってしまうけれどWebにて事前予約をして登るのがオススメ。
長蛇の列にほとんど並ばず登れます(ステマ)。