説得力
バイト後、渋谷の飲み屋で先輩と話していた時、印刷の話になった。
そこで印刷なり出版に携わって行くならば技術的なことも理解しとく必要があるなぁと、オフセットから凸版、凹版、活版、グラビアなど様々な印刷方法やフォントについて熱く語る彼を見ていて思った。
そこでとりあえずDTPについて勉強しようと思って『印刷メディアディレクション』を買った。
- 作者: 生田信一,板谷成雄,近藤伍壱,高木きっこ
- 出版社/メーカー: ワークスコーポレーション
- 発売日: 2010/11/24
- メディア: 単行本
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人の話に説得力があるかどうかって、やはりそのことを知っているか、ちゃんと触れてきたか、何かをつくるならばつくってきたかってとこまでの「経験」がものを言うと思う。
彼は言った。
「森本千絵というデザイナーがいるが、彼女はデザインというモノを勉強したことがないと公言している。彼女ら一線のデザイナーがつくったものに子供や若者が触れて育ち、価値観が形成されて行くのだから責任を持たねばならない。」
森本千絵はMr.Childrenのアートワークもやっているそうだが、彼らのアルバム『SENSE』ではないけども感覚だけでなく理論もあれば説得力は増す。
世の中には2種類の人がいると言うことができる。
モノをつくる人とモノをつくらない人だ。
モノをつくる人とモノをつくらない人は共に仕事を行うことが多い。つくるだけではお金にならないし、同じくモノがなければお金にならない。
アプリ開発のデザインを行っている彼はまた言った。
「ディレクター・プロデューサーに求められるのはいかにマネタイズできるかどうか。」
マネタイズしていくためには世の中のトレンドをしっかり知っている必要がある。
肌感覚として自分が利用者として何が流行ってるのか、どういうものが使ってもらえるのかをしっかり知っていること。
「いいユーザー」としての感覚が求められる。
自分がどれだけ作り手のことを理解しているか。
そして自分がどれだけ「いいユーザー」たることができるか。
この2つがあればモノをつくれなくともその人の説得力は大きく増すのだろう。