seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

pebble timeを本国で買ってみたレビュー

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今流行りのpebble timeを買ってみた。

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新婚旅行でアメリカはオーランドにあるウォルトディズニーワールドリゾートに行っていた。

その話はいつか書くとして、アメリカに降り立った瞬間の日本人観光客はまず何をするだろう。

とりあえず写真を撮る、アメリカンなボリューミーフードを食べてみる、長旅に疲れ切ってとにかく寝る・・・

確かに疲れ切ってはいたが、アメリカでもしかしたら買えるかも・・・と期待をしていたものがいきなり視界に飛び込んでいた僕はすぐさまボタンを押していた。

 

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世界最大手家電チェーン「BEST BUY」の家電自販機だ。

そしてそこで売っていたのが・・・

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ガジェットファンの間で人気を博しているpebble timeだ。(写真は帰り際に撮ったので既にpebble timeは売り切れており、1世代前のpebbleしかなく人気具合がうかがえる。)

空港についてすぐこれを喜々として買っていた僕を本国のおじいさんが横で見ていて「なんやこいつ・・・」みたいな目になっていた。

実はちょうどアメリカに行く前日に協力会社の方がpebble time steelを持っていて、それを見た瞬間「これほしい!」と一目ぼれしてしまった。

apple watchには一切なびかなかった僕だけど、

  • カラーeインクディスプレイで充電が1週間以上持つ
  • スマホの通知が手軽に見れる
  • 時計の表示(watch face)が充実していて飽きない

といったところをほんの数分だったが説明してもらい、帰りの電車の中でどうやったらpebble timeを手に入れることができるかすぐ検索している自分がいた。

日本ではpebbleのホームページから買うか、Amazon等で並行輸入品を買うといったところが主だ。

しかし、米国では小売店でも販売されていることがわかった。

これはチャンス!と調べてみるも基本空港とWDWのエリアにしか行かないので購入する機会は失われたかと思いきや、オーランド空港にBEST BUYのKioskなる自販機があることが発覚。

広い広い空港なのでまさか自分の行動範囲にあるとは思わなかったが、ゲートを出た瞬間にあったのでこれは運命!と迷いなく買う運びとなった。

 

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疲れ切ってホテルのアニマルキングダムロッジに到着し、翌日も早いのだがどうしてもすぐに使いたかったのですぐにペアリング(手持ちのスマホとの同期)を始める。

ペアリング方法やiPhoneと同期する際の日本語化の方法は様々なブログで記事になっているのでここでは省略。

僕はこちらの方のブログを参考にしました。

frappt.com

iOSでの日本語化はまだ対応してないのか当初あきらめかけていたけど、この方のブログが情報も新しく、iOS単体での日本語化も対応しているようで一安心。

それでは以下に実際にpebble timeを使ってみて気に入った点を書いていく。

 

続きを読む

全てが完璧なうなぎ屋、江東区森下の「藤田屋」


孤独のグルメシーズン5が始まった今日この頃。
清澄白河がフィーチャーされたりしてましたが、今日はそのお隣森下のうなぎ屋。
ここもまた女将さんの心が通った接客がたまらない、いい料理屋だった。

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最初は一度行ったことのあるオシャレ目な新しい定食屋「ラハン」に行こうと思い森下を歩いていたがまさかの休業日。
完全に出鼻をくじかれ、定食腹になっていた頭を一度リセットし、何かないかと森下を徘徊すると見つけた時代が昭和から止まっている佇まい。

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でもお高いんでしょう?と思いきや夜でも定食が食べられそうでそこそこ良心的な価格設定。
腹もペコちゃんだったのでいざ入店。
すると平均年齢70歳くらいの客層でキャパ10数席の店内はほぼ満席だった。
隅っこの席に座ろうとすると女将さん(推定70歳以上)がせっかく飾ってあった花瓶を片付けたりしてスペースを広く作ってくれた。

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メニューも気取ってないのがよい。
たぶん創業当時からほとんど変わってないのだろう。
オリジナルメニューのイリブタライスにも心引かれつつ、久しぶりのうなぎをチョイス。
うなぎをまっている間は脇に置いてあった雑誌を読む。
サライ」と「婦人画報」。
この店の客層をズバリ表すようなラインナップに心落ち着く。

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そんなこんなでうな丼(1500円)と肝吸(150円)が到着。
大阪出身ではあるがうなぎは東京のふわっとしているタイプが好みな僕にとっては最高の焼き加減、蒸し加減。
肝吸も柚子の皮のアクセントが効いていてほっこり落ち着く。
ボリューム的にも値段を考えると申し分ないのだが、女将さんが声をかけてきた。

「ご飯おかわり欲しかったら言ってね。うなぎはサービスできないけど、ご飯ならおかわりしていいからね。」

なんということでしょう。
丼ものでのご飯おかわりが無料。
それを聞いた瞬間、すこしでも味わおうとちまちま食べていたがスイッチが入った。
すぐさまうなぎ半分を残しご飯を完食、おかわりを申し出る。
おかわりが来るまで少し思案。

「果たしてタレは追加されるのだろうか…」

そう、うな丼はうなぎとご飯で完成するのではない。
タレが重要、必要不可欠なのだ。
うな丼はコンビではなくトリオなのだ。
少し心配しながらものの数分、着丼したものがこれだ。

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食べかけのうなぎがやや汚いのはご容赦頂きたいが、綺麗に盛り直されたうな丼はタレもしっかりと追加でかかってある。
もはやうな丼(ハーフ)を注文したのかと見紛うレベルの完成度。
ブラボーである。

瞬く間に完食しお会計。
正直期待を大幅に超える大ジャンプをかましていったうなぎだったため、女将さんに多少の懺悔も込めて「たまたまよったんですけど本当に美味しかったです」と言うと、
「全然いいのよ、じゃあたまたまでいいからまた来てね」とニッコリ。

いいうなぎといい女将さんがいる完璧なお店。
ここはたまたま、定期的に訪れたい。

2015.08.08 ROCK IN JAPANに行ってきた


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毎年恒例のイベント、茨城県ひたちなか海浜公園までROCK IN JAPANの3日目に行ってきた。
連日の猛暑だったここ最近だったが、この日は涼し目ということもあってか、海沿いの公園ということもあり都心で働いている頃より体感温度的に10度くらい低いんじゃないかと大げさに思った。
天気は晴れ時々曇りとかで基本日射しは照りつけてたんだけども汗だくってほどにはならなかった。

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朝の6時新宿発だったので大事をとって前日から新宿に泊まり出発。
盆休み初日の人も多いためか高速はそこそこ混んでいて3時間半後の9時半に着。
まずはTシャツを買う。
毎年コラボシャツを出しているが今年はディズニーコラボだった。
Tシャツを着替え、いざ10:30からのレイクステージへ。
ここからは見たバンド紹介。


1. 17才
3. 文化祭の夜
4. 不思議な夜
5. 「それって、for 誰?」part.1
6. 十字架YOU and I
7. 祭りのあと

2013のロッキン以来2度目。
前回はグラスステージだったけど今回はレイクステージ。
レイクステージは古代ギリシャの広場みたいに半円形状のアリーナとそれを取り囲む段々のスタンドになっていてスタンドからの眺めもよくなかなかいいステージ。

前回と同じくリハーサルでは本田翼の透明感が最高に伝わるPVのshort hairを演奏。
今回はフルでshort hairを聴くことができた。

リハーサルではメンバーがラフな格好でいつも襟付きシャツを着ているイメージの小出さんもTシャツに短パンだったが本番では着替えて登場。
17才、PERFECT BLUEの定番曲からMCへ。
小出さんがTIFに客として人生初の夏フェスで参加してきた話。
相変わらずのアイドルオタぶりを見せつけ新曲3曲連続からの十字架YOU and Iのダンス湯浅翔平からの祭りのあとでシメ。
新曲は個人的イメージでピックでのダウンピッキングが頭についていた関根ちゃんのベースが指弾きでけっこううねっていた。
でも代表曲でもある祭りのあとでは激しく動きながらのピック弾きでのベースプレイを見せてくれた。
ベースを弾く関根ちゃんは本当にカワイイ、クールな表情からの激しい動きとかのギャップがカワイイ。

2:NICO Touches the Walls
昼メシをすませて途中から見ることに。
フェス飯は屋台が並んでてテンションあがる。

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5. ホログラム
6. ニワカ雨ニモ負ケズ
7. 渦と渦
8. 天地ガエシ

実はあまりちゃんと聞いたこともなければメンバーの容姿すら見たことがなかったバンド。
意外にもボーカルが爽やか系のイケメンでイメージと全く違った。
けっこう熱くていいステージでした。
もうちょっとちゃんと聴いてみようと思います。

3:ねごと

1. DESTINY
3. GREAT CITY KIDS
4. メルシールー


途中まで見ることに。
auのリスモだかなんだかのCMに使われていたような気がするカロンのイメージしかなかったけどけっこういいステージだった。
ガールズバンドなので当たり前に女性ベースなんだけど、やっぱり小さい女の子が尺の長いベースをかっこかわいく弾いてる姿っていいなぁと思う。



やばいバンド。
グラスステージで見る。
阿部サダヲやら宮藤官九郎やらがいるコミックバンドっていうイメージしかなかったけど、コミックバンドというカテゴリーじゃ収まりきらない本当にやばいバンド。
港カヲルの下ネタ爆発パフォーマンスがヤバイと思いきやメンバー全員がのってきての下ネタの大きな渦が出来上がる。
セットリストはよくわかんなかったけど、クンニアンドレスポンスとか正直頭がおかしい(褒め言葉)。
膝から出血したら膝生理、セックスをしたい、おっぱい揉みたい、カウパーは潤滑油。
中学生くらいの下ネタを怒涛の勢いで垂れ流すだけでなく、曲自体は割とフツーにカッコいい。
ワンマンライブとか行ってみたいと思わせてくれました。

5:KANA-BOON


2. LOL
3. ウォーリーヒーロー
4. ないものねだり
5. なんでもねだり
6. クラクション
7. 盛者必衰の理、お断り
8. フルドライブ
9. ダイバー
10. スパイラル
11. シルエット

去年のレイクステージ以来2年連続で見ることに。
一昨年にテントでやっていつかグラスステージでやります!と言ったら2年でここまでこれた、的なことを鮪が言っていた。
去年の段階でレイクステージはパンパンで主に高校生〜20代前半への熱い人気を見せていた。

ネットの世界では量産型高音四つ打ちバンドとかって批判されることもあるけど僕は好きです。
すごく踊れるセトリで楽しかった。
チャーハンの曲ないものねだりとか、鮪と飯田の絡みとかが漫才チックで楽しい。
さすが大阪の堺出身のバンド。

6:MONOEYES

1. When I Was A King
2. RUN RUN
3. Cold Reaction
4. Like We've Never Lost
5. My Instant Song
6. What I Left Today
7. End Of The Story
8. グラニート
9. Remember Me

ELLEGARDEN、HIATUSの細美武史が率いる新バンド。
他のメンバーもアリスターのスコットやアートスクールの戸高、ASPARAGASの一ノ瀬など錚々たる面々のバンド。
レイクステージは超満員でエルレ活動休止から7年ほど経った今でも細美への注目が感じられた。

音楽自体はHIATUSはピアノも入ったメロディアスな曲が多いが、MONOEYESはELLEGARDENに近い感じ。
単純に楽しい。
細美がMCで言ってたけど、「音楽とかバンドは所詮遊びなんだから楽しまないとね」、という言葉がこのバンドを象徴する様なイメージだった。
文化祭のシャッフルバンドを組んでみましたみたいな感じなんだろうか。
僕的には戸高のギターソロの所で細美が「ギター、戸高!」という言葉で少し嬉しくなった。


1. MATATABISTEP
2. とおりゃんせ
3. 贅沢ないいわけ
4. S.S
5. 裏の裏
6. チャイナタウン
7. フィーバー
8. 最終電車

2013のロッキン、去年のワンマン以来3回目のパスピエのステージ。
LEDビジョンにステージの映像が映し出されるんだけど、本人たちの目線より下のみだった。
最近のPVとか見ていてもけっこう顔は出てきたと思うんだけど、テレビ放送もあるしそこは自粛といったところなんだろうか。

パスピエのライブで楽しみのひとつがアレンジ。
アップチューンなS.Sも出だしはしっとりな感じにアレンジ、果たしてなんの曲が始まるのかと期待が高まる。
相変わらず楽器隊のクオリティも高く、ギターの三澤がベースの露崎と絡みに行くところとかいつ見てても楽しい。
ボーカルのなつきちゃんは赤いチャイナドレスに黒いパンツを下に履き、蛍光イエローのカラフルなスニーカーを履いていたがチャイナタウンにひどくあっていた。
年末の武道館に行きたいが平日なのが本当にネック。



2. パレード
3. Hello, world!
5. ファイター
6. コロニー
7. カルマ
8. 虹を待つ人
En-1. RAY

トリで見たのはやっぱりバンプ
とはいえRAY以降の曲をあまり終えていなかったのでパレード、ファイター、コロニーあたりは少しポカン状態。
Hello, world!は友人にやっとバンプが疾走感のあるバンドサウンドを出したとのススメがあったのでおさえてた。

満員状態のグラスステージで待ちながら出だしの一曲目は何をするのかなぁと思ってたらメンバーがザフーのSEに合わせていつものごとく登場。
すると藤原が弾き語りで

見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ
明日が僕を呼んだって返事もろくにしなかった
今というほうき星

までを歌い観客に「オーイェーヘーイアハーン」を歌わせる。
観客は少し戸惑ったのか、声が小さかったためもう一度「明日が僕を〜」から弾き語り今度は観客も大声で「オーイェーヘーイアハーン」。
そして天体観測からスタート。
アンコール前のシメや、アンコール最後にも演奏される曲なのでビックリ。
近くにいたバンプ好きの女の子とかはなんか感動して泣いて座り込んでいたりした。

MCではちゃまが毎年渋谷陽一さんに会うと「フェス出てよ」と頼まれるけど、それはありえないくらいに幸せなこと的な話。
藤原は天体観測の「オーイェーヘーイアハーン」を歌ってもらったことに対して、「オーもイェーもヘーイもアハーンも4つも言えてなかなかないでしょ!これからみんなは大吉です。来年の正月におみくじを引いたらリセットされるんで気をつけてください」とか「ちょっとみんな一歩下がろうか、いいか!?自己責任か!?やるか!?一歩と言わず3センチでも、気持ちだけでも下がろうか」とか曲振りを間違えたことに気付いてギターを抱えたまま笑いながらヘタレ込んだり「みなさんは数分後にデジャブを体験すると思います。次の曲はしっとり系の曲なんだからみんなに歌ってもらうところなんかないのにな」とか恥ずかしいのに恥ずかしがってないそぶりをしたり、虹を待つ人の合唱の声が小さいと思えば「駅とかで大声で叫んだら逮捕されちゃうけどここだったらいいんだからもっと大きな声だそう!」とかとにかく終始テンションが高かった。
女性ファンには可愛く見えるんだと思う、キャーキャーなってた。

昔のエントリでも書いたけど、どんどん角が取れて丸くなっている。
いい兄ちゃんたちになっている。
でもそれは人間性の話で、音楽性は特に変わってないのがバンプだと思う。
ちゃまがシンセっぽいのをライブ中でも使い始めたり、升もシンセドラムっぽいのを取り入れたり(どっちも正式名称わかりません)、増川は相変わらずギターがどんどん上手くなっている。
音楽の表現は変わっても根っこの音楽性は変わってないなぁと思います。
ちゃんと新しいのも勉強してまたワンマン行きたいなぁとか思ってたら僕が初めてバンプのライブに行ってから10年を過ぎていたことに気付いたりもした。
人生は早い。

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そんなこんなで花火が上がり終了。
帰りは道も空いてて2時間ちょっとで帰ってこれた。
暑いけど夏を感じられるし、海が近いから都心のうだるような暑さではないし、熱い音楽が聴けるいいイベントだと思います。
また来年も楽しみにしてます。

うどん山長@恵比寿とラーメンTHANK@大門にみる接客の重要性

皆さんはお店を選ぶとき、何を重要視しますか?
味、値段、店の雰囲気、接客…
そりゃもちろん全部大事だとは思うんですけど、今日たまたま昼と夜に食べた麺のお店で接客の重要性を改めて感じたのでここに書いておきたい。

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まず昼に寄ったのは恵比寿のうどん屋、山長。
急遽仕事で恵比寿に行かなくてはいけなくなり、お昼ご飯をどうしようかと模索しているとなかなか評判の良さそうなうどん屋があったので来店。

うどん自体は評判に違わず美味しかった。
しっかりコシもあるし、つけ汁も美味い。
ランチサービスのトマトの炊き込み御飯もちょっと洋風テイストでバジル風味も少しあるトマトソースのご飯みたいで美味いし、トッピングの鳥天もそこそこの金額だが揚げ具合が絶妙で美味い。

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でも残念だったのは接客するバイトたちの「バイトっぽさ」だ。
オープンして割とすぐだったのだがお昼時前なのでホールに3人、レジに1人?バイトらしき店員がいた。
しかし、おしぼりを出してくれるのだが、出されているのにも気づかないくらいに覇気がない。
というか実際無言でおしぼりを渡していた。
おしぼりを出してくれるのは嬉しいのだが、それがイマイチわからないのだ。
実際次に来たお客さんも気づいていなかった。
他にもうどんの麺を太麺か細麺を選べるシステムになっているのだが、初めてのお店だし各メニューでオススメとかあるのかなぁとか思い聞いてみると「オススメはありません」の一言。
本当にないのか、特に定めていないだけなのか、どっちも自信があるのかはわからないが、その情報だけだと本当に「わからない」ということしかわからない。
他にも割とバイト同士が話していたりするし、何かやたらとモノを落とすし(バイトが新人なだけかもしれないが)それに関して特に店としても何もない。
味はいいのに店全体としてのイメージが下がってしまった。
いかにもバイトです!というのが店の落ち着いたオシャレモダン和テイストな雰囲気からかけ離れて伝わってくるのだ。
イケメンなのに無愛想、残念…そんな感じである。

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夜に寄ったのは大門にあるラーメンTHANK。
8時まで打ち合わせが長引き、夜も外で食べるかと浜松町周辺を散策するも、飲屋街でなかなかいいメシ屋がない。

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半ば諦めかけ、近くの松屋にでも入ろうかと思うも妥協せず歩き回っていると看板を見つけた。
どうも看板の佇まいがあたりのにおいをプンプンさせていたので矢印に指し示す方向へ向かってみた。
ラーメンTHANKという名前だけではいったい何ラーメンなのかという味に関する情報は全くわからない。
が、看板の雰囲気からしてちょっとオシャレで男女も通いやすい今風のお店なんだろうなぁということが読み取れる。
自分の中でラーメン屋の看板はシンプルであるほどラーメンも美味いというのが答えとしてあって、無駄な装飾や汎用的な素材を使って作りました感もなく、味に関する無駄なウンチクもない。
いたってシンプルで見ていて不快感がない看板こそが美味いラーメン屋なのだと。

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実際それはあたりだった。
鶏ポタと銘打っているので、よくある鶏白湯タイプのまったりこってりタイプなのかなぁと思いきや、ポタージュという表現がまさしく正解。
鶏の甘味以外にも野菜の甘みも加わってくどくなく、飲み干せる洋風のスープ。
チーズ入りにしたのも正解でチーズがすごく合う。
金曜日ということで滅多にラーメン屋で頼むことのないハイボールも頼んでみたが、とてもラーメンに合う。
炭水化物にお酒が得意技な僕にとっては鬼に金棒だった。

でもこのTHANKはこれで終わりではない。
ホールに2人、厨房は1人?の少ない人数で回しながらほぼ満席状態の店内で接客がとても良い。
商品提供時の後ろから失礼します、何か間違ったことのあった際の申し訳ありません(申し訳なさそうでありながらもハキハキと)、客にお願いをする際のすみませんが、どれも態度に嫌味もなく気持ちいい。

極め付けは食後。
「ごちそうさま」と言って店を出ようとするとまだ混んでいるのにも関わらず、店先までお見送り&お辞儀で「またお越しくださいませ!」。
心底びっくりした。
いい感じのアパレル店でお気に入りの服を店員さんに相談しながら買えた感覚に陥った。

別に高いレベルの接客を要求しているわけではない。
ただ、接客によってその店の印象も満足度も再来店意欲も全てが高まるのも事実だ。
ラーメン二郎ならひばりヶ丘店が好きだし、ラーメン屋なら蒲田の上弦の月が好きだ。
それもその店に合った(ここ重要)気持ちのいい接客があるからだ。

別に僕はお客様は神様だと思っているわけではない。
最低限の接客でいいと思っているし、料理さえちゃんと提供されればいいと思っている。
でもそんな僕が愛するお店というのは、なんだかんだプラスαの要素をしっかり持っているお店なんだと思う。

食事は単なる消費でもあるが立派な体験でもある。
その体験をより豊かにしてくれるお店は素敵だと思う。

EFFECTORとJ.F.REYの話

EFFECTORとJ.F.REY。
この2つの単語を聞いてなんのことかわかる人はあんまりいないかもしれない。
EFFECTORだけなら「ギター関係の言葉かな?」と思う人も多いだろうが、J.F.REYがくると「ジョンFケネディが何か?」となってしまうかもしれない。

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この2つの単語はメガネブランドのものだ。
左がEFFECTORのTRAMP。
アパレルのNEIGHBORHOODとのコラボレーションモデル。
右がJ.F.REYのJF2672。
日本限定50本のモデルで街中でなかなか被ることがなさそうなのが嬉しい。

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アベノミクスがどうだかこうだかで、立派な企業さまがたは過去最高益!ボーナスもアップ!なんてことになってるみたい。
そんなことにはなってはいないが、去年から夏のボーナスの時期にメガネを新しく買っている。
きっかけはちょうど去年のその時期に目が謎の痛みと充血に見舞われて、メガネ生活を余儀なくされた。
メガネ自体のお世話には小学校4年からなっているが、中学1年にはコンタクトに以降し、メガネは家でかけるものになっていた。
なのでZOFFの手頃なメガネを2本くらい持って使っていた。

が、メガネ生活を余儀なくされたためにやはりしっかりしたメガネが欲しくなった。
いろんなブランドを検討した結果、行きつけの美容師さんがオススメしてくれた、値段的にもクオリティ的にもデザイン的にも納得がいったEFFECTORのメガネをまず買うことに決めた。

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EFFECTOR×NEIGHBORHOODのTRAMP。
黒縁メガネといえばEFFECTOR、と言わんばかりに黒縁メガネがズラリ。
黒縁メガネの中でも「Rock On The Eyewear.」をコンセプトにしてるので骨太で重厚感どころか実際に重みのあるデザインが特徴。
Rockだからか、デザインごとにギターのエフェクター(音を変える機械)の名前が付いているのが遊び心があって楽しい。

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マツコの知らない世界でメガネ特集をやっていた時、元々メガネが好きでないマツコがことごとく気に入っていたのがEFFECTORのデザインだった。
骨太なデザインなので確かに顔の大きな男性でもかけやすいし、デザインによって丸みがあったりでカワイイものも多いからだろう。

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テンプルの外側(かけていると人から見える方)にはブランドロゴなどは入れず、内側にひっそりと入っているのもよい。
外側に入っていると、あまりにも自己主張をし過ぎている感があって個人的にあまり好きではない。

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すごく気に入って仕事でもプライベートでも使っていたのだけれど、テンプルから先リムにかけてがやや短く、メガネ自体の重量もあって僕の顔にはやや合わないのかズレてくる。
ズレ防止の先リムにつけるゴムをつけて調整している。
あとは顔に割と密着するので汗っかきで暑がりの僕は熱がこもりやすくすぐメガネが曇ってしまうこともある。

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そこで会社の先輩オススメのブランド、J.F.REYのメガネを買うことにした。
決めたのがちょうど花粉症の時期。
この時期も花粉がきつく、ほぼメガネで過ごすこととなる。
しかしなんだかんだ購入時期がズレてボーナスが近いタイミングの僕の27の誕生日に先輩と買いに行った。

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当初はメタルギアソリッド小島監督がかけているモデルの色違いであるJF1142のモデルが本当に欲しかった。
しかし、代官山のJ.F.REY boutique TOKYOでJ.F.REYの個性的なメガネの山に囲まれていると、「果たして本当に似合っているのか」と疑問になってき、運命の1本を探すために試着に試着を重ねた。
結果、先輩とともに1時間以上試着をしてJF2672に決めた。

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決めた要素は色々あるのだけれど、やはり自分に2番目に似合っていたということ。
何故1番じゃないのかと言うと、1番似合っていたモデルは確かに似合っていたのだが、白にほど近いグレーがレンズ周りの色で、テンプル部分がメタリックブラウンの様な色だった。
個別の色同士はそんなに派手ではないのだけれど、それがマッチするとなかなか派手で、ドン小西でもないと普段使いするハードルが高かった。

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そんな中で選んだJF2672は、まず日本限定しかも50本という人と被る確率の低さ。
そしてウルトラアイの様なと言っては語弊があるかもしれないが、独特の角ばっているけど流れる様なフォルム。
色は他にもあったけど、ビジネス利用のしやすい青にした。
J.F.REYはフランスのメガネで向こうの人向けにデザインされているため大きいものが多い。
だからこそ187センチの私の様な人間だからこそかけていて違和感がない。
ちなみにオススメしてくれた先輩も同じくらいの身長だ。
先リムのかかり具合も申し分なく、更に店長さんがすごくメガネに対して真摯な方で、眼の検査をすごく丁寧に行ってくれた。
結果、去年のEFFECTORのものよりも多少度数は落ち、その代わり乱視が上がるといった状態がわかり、レンズの度数も変わった。

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メガネに50,000円以上かけるのはおかしいとか言われることもあるけれど、やっぱりいいものをつけるとやる気になるし、ものをすごく大切に扱う。
いいものを扱っているお店はお店もいいお店で、そこの人はいい人で、アフターフォローとかもしっかりしている。
気分が上がるのでちょっとしたモチベーションにもなるしいいことづくめだと考えている。
メガネをかけてピシッと頑張っていこう。

ポツネン氏の奇妙で平凡な日々@東京グローブ座

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KOBAYASHI KENTARO SOLO PERFORMANCE「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」を東京グローブ座で見てきた。
小林賢太郎の公演は恥ずかしながら生で観るのは初めてだ。
映像ではラーメンズ時代をはじめ、いろいろ見ている。
今年の2月とかには(時期がイマイチ定かではない)表参道spiralでの展覧会も見てきた。

※展覧会、去年の9月でした。
この時の流れの感覚なんなんだろうか。
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劇の内容についてここで深く述べても仕方ないので置いておくが、面白かった。
面白かったというのは笑えるというよりも、見入るという意味でのものだ。
表参道で見た展覧会では小林賢太郎の舞台美術がたくさん展示されていたのだが、今回はものすごくセットもシンプルだった。
大中小のスクリーンが5枚。
そこに小林賢太郎の動きと連動した映像やアニメーションが投影される。

舞台を見て感じたことが3つあって、ひとつが海外で公演することを意識して作ったのかなぁということ。
小林賢太郎ワールドは健在なのだが、言葉がなくともわかる世界観。
ひらがなとかを演出に使ってはいるのだけれど、敢えて文字を崩しひらがなとしては成立していないひらがなになっていたり。
でも日本のマンガっぽい演出と相まって、なんとなくひらがなに見えてとてもポップ。
終始徹底して言葉無しで進んでいく感じもチャップリンとかが想起された。

ふたつめが笑いというものを重要視していないこと。
爆笑を誘いに来たり、休む暇もなく貪欲に笑いを取りに来るといった姿勢はない。
カーテンコールで小林賢太郎本人も言ってはいたが、「コントでも演劇でもない、自分が何をやっているのか自分でも説明できない」とはまさしくでコントのような演劇の様な何かだった。
パフォーマンスという言葉が一番向いているのかもしれない。

みっつめに小林賢太郎という役者の人間性について。
とても真摯な人間だと感じた。

「メディアへの露出は行わない代わりに、自分の作品を最高のものにするべく全力を注ぐ。」
「観客のみなさんは小林賢太郎という人間をよく見つけてくれた、変な人たち。」
「友だちと話が合わないでしょう。」

自分の作品を大衆的なものではないということをわかりつつ、20年以上のライフワークである舞台活動を最高のものにするために全力を注ぐ。
そしてメディアには出ないけれど、見に来てくれたお客さんの心をつかみ、はなさず、また劇場に来たいと思わせる。
とても実直でわかりやすい人間だと思った。
今まで作品だけを見ていたので、小林賢太郎の人間性が垣間見えて面白かった。

アンケートには平日の夜の部なのにスーツ姿の人がほとんどおらず、小林賢太郎を見つけた人は普段何をしているんだろうと、カーテンコールで言っていた「見つけてくれた変な人たち」への返事を書いておいた。
公式サイトにも書いている様に、小林賢太郎は観客の反応を楽しみにしているので、是非届けばいいなぁと思う。
そしてP.S.で書いた、ラーメンズとしての活動もそろそろ再開して欲しい。

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ここからブログ内容的には完全に蛇足なのだが、会社からグローブ座まではアクセスがさほど良くなく、バスで行った。
高田馬場四丁目で降りて歩いていると手塚治虫スタジオを超住宅街で見つけた。
JRの高田馬場駅の発車音が鉄腕アトムで、なんでだろうと思っていたがようやく長年の疑問が解けた心地になった。

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帰りは新大久保で焼肉をかっ喰らって帰った。
街の看板がハングルだらけだったり、タイ料理屋も意外に多かったり、面白い街だけどやはり肉は美味い。

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写真ではよさが全く伝わらないビルとビルの間にできた空き地のかっこよさを堪能して新宿までなかなか普通に生活をしていたら口にすることのない世界史用語を発しながら歩いて帰った。
最低限文化的でよい1日だった。


BABYMETALとももいろクローバーZについて

本気出して考えてみてはないけど、最近この2つのグループがよく引き合いに出される。

・ベビメタへの移行が完了済

と言った様な感じで。
果たして本当にそうなのかはデータもないし、全くわからない。
2012年のサラバ、愛しき悲しみたちよからCD売り上げは落ち目。
ライブの集客も鈍っているんじゃないかと言われるが、今年の夏も5万人規模のスタジアムライブを2日間行うももクロ
CDの発売は少ないが海外の有名ロックフェスや、雑誌における賞を受賞するなど世界各国でその見た目と楽曲の完成度のギャップが受けているベビメタ。

私はこの両グループとものファンでもあり、ライブにも行けばグッズ、Blu-rayも持っていてどちらが〜と安易には決められない。
それでも、完全に個人の感想ベースではあるが最近この両グループについて感じるところがあるのでまとめておきたい。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

2015.06.21 BABYMETAL WORLD TOUR 2015〜巨大天下一武道会〜に行ってきた。
ベビメタライブは今年1月の新春キツネ祭り以来5カ月ぶり。
セトリは以下。

1.BABYMETAL DEATH
2. ギミチョコ!!
4. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
5. あわだまフィーバー
6. Catch me if you can
紙芝居
7.おねだり大作戦
8.紅月-アカツキ-
9. 悪夢の輪舞曲
10. 4の歌
紙芝居
11. 新曲 
12. いいね!
13. メギツネ
紙芝居
14. イジメ、ダメ、ゼッタイ
15. ヘドバンギャー!!
16. Road of Resistance

初めてベビメタのライブに行った2013年のSU-METALの聖誕祭ライブからの2度目の今年の新春キツネ祭もパフォーマンスの向上具合には驚いたが、今回はたった5カ月なのにまた成長が見られた。
その成長は今回のブログの主旨とはあまり関係ないので割愛。
今回のライブで感じたももクロとベビメタのライブにおける共通点をまず上げてみる。

・汗だくになる少女たちが繰り広げる全力パフォーマンス
・高いレベルにあるバッグバンドの生演奏
・年齢層、性別にあまり偏りがない客層
(ちょっと前まではベビメタは圧倒的に男性かつ年齢高めが多かったが、今回の幕張ライブで女性、若年層が増加していて驚いた)

たぶん他にも考えれば幾つか挙げられるんだろうけど、とりあえずこの位にしておこう。
ではももクロとベビメタのライブでの大きな違いを次に挙げる。

・ライブの時間(ももクロは大箱の場合4時間近く、ベビメタは1時間半程度)
・ライブにおける演出(ももクロはMCもたっぷりだし、その他のイベントやゲストを呼んでの出し物までかなり盛りだくさん、対してベビメタは紙芝居が入るくらいでMCは一切なく、ストイックに曲とパフォーマンスが続いていく)
ももクロはほぼ全モノノフがサイリウムを準備、ベビメタは最近はほとんどサイリウムは無し(昔は赤のサイリウムが多かった)
・楽曲に芯があるか否か(ライブだけに限らないが)

あたりだろうか。
これももっとあるかもしれないがこの程度で。
ここで自分が熱量の矛先がベビメタに流れつつあるのはライブの時間と演出に原因があるじゃないかと思うようにたなった。

先ほども書いたがももクロのライブはとにかく長い。
曲自体も30曲近くやるのだが、とにかく演出も盛りだくさんである。
この演出で観客が放ったらかされている様に感じることがたまにある。
ここからは完全に完全に個人の感想というか嫉妬なのだが、一昨年あたりからニューヨークヤンキース田中将大ももクロがよく絡む様になった。
昨年のクリスマスライブではついに本人が会場にゲストとして駆けつけ、百田夏菜子と野球の茶番をやるということがあった。
私は田中将大と同じ昭和63年生まれて高校球児だ。
田中将大よりもももクロを好きである自信もある。
でも彼女たちに選ばれるのは田中将大であって私ではない。
年に何回も現場に行こうと、通じることはなく、年に1回でもイベントに招待される田中将大の方が彼女たちとコミュニケーションを取れるのだ。
まぁこれは完全に田中将大に対する妬みになってるんだが、私の周りでもこうしたゲストの起用に辟易としている人は多い。
田中はもういい加減くどいとの声もたくさん聞いた。
田中だけでなく、大箱ライブではゲストが多くの時間や演出の多くを割くことが多かったので、いい加減ライブをメインで見せてくれ、長時間ライブは疲れるしマンネリだといった意見が耳に入ったのか今年から月に1回ライブハウスでガッツリライブを駆け足で行うイベントも行っている。
が、ファン離れは進んでいるのかライブのチケットが取りやすくなっている、ファンクラブの会員が減っているなどの噂が絶えない。
かく言う私の会社の中にもモノノフが集うサークル的なのがあるみたいだが、そこの人も減っているみたいだし、この間の集いでは「本当にモノノフ離れは進んでいるのか!?」といった議題が出たらしい。

一方、ベビメタのライブ。
こちらは至ってシンプルでスピーディーだ。
今回のライブでもオープニングアニメでMC一切無し、アンコール無しを断言してしまっていた。
楽曲がまだ少なく、体力消費も激しいためか90分1発勝負。
実際90分もしないライブも少なくない。私が初めて行ったライブも1時間と少しだった。 
それでも「もう終わり?」という不完全燃焼感は無く、「楽しかった!」と満足感を味わえる。

じゃあ時間が短ければ満足感が高いのかと言われるともちろんそうではないと思う。
ここで楽曲の芯の問題が出てくる気がする。
「芯がある」という言葉はももクロのアルバム、「5TH DIMENSION」を出した際に、ももクロの楽曲を一次は多く担当し、ももクロの代表作「行くぜっ!怪盗少女」の産みの親でもある前山田健一が発した表現から借りている。
昔のももクロ楽曲はとにかく元気で明るくアイドルらしい側面がありながら、変拍子や転調も多い玄人受けしやすい楽曲が多かった。
まさしくももいろクローバーZというメンバーを表すような楽曲だ。
しかし、前山田氏の「芯がない」発言以降の楽曲は大御所とのコラボ曲は多いものの、昔の「ももクロらしさ」がどこか薄くなってしまった感は否めない。
「これぞももクロという代表曲がない」と言われていることや、シングル売り上げ枚数が下がっているのもこれが要因なのかもしれない。

対してベビメタは「アイドルとメタルの融合」をテーマに作られたグループだ。
なので初期の曲はアイドルらしい可愛さや、YUI-METALとMOA-METALの掛け合いが目立つ曲が多く、最近はSU-METALの歌唱が目立つ格好いい曲が多い印象がある。
しかし、可愛さ・格好よさの両方に存在している楽曲の芯として「メタル」がある。
メタルといっても色々な種類はあるし、正直どんな音楽がどんなメタルかとかには明るくないが、重低音を刻む高速のバスドラと、時に激しく時に美しくメロディを重ねるギターと、ドラムに決して負けない響きを奏でるベース。
そして本格的なメタルの中にエレクトロだったり和楽器だったり、様々な音楽要素をミックスさせてもメタルの要素は緩めない。
この「アイドル」と「メタル」が一貫してブレないからアイドルファン、メタルファン、そしてどちらでもないが音楽が好きな音楽ファンを引きつけてやまないのだと思う。
そんな本格的な楽曲を本格的な神バンドのメンバーが奏で、3人のパフォーマンスと合わせてオーディエンスの興奮も最高潮になっていく。

ここでライブにおける一体感的な問題になってくるが、ももクロはひとつの軍隊に近いと思う。
色とりどりのサイリウムで、各楽曲にメンバーの歌唱に合わせてコールを入れる。
モノノフのその訓練された様はまさしく軍隊そのものだ。
よく訓練された軍隊の結束は固く、同じ動き、同じコールをすることによって仲間意識を高めボルテージを上げていく。
対するベビメタは先述した様にサイリウムを持っている人がほとんどいない。
決まりきったコールアンドレスポンスもあることはあるが、大抵YUI-METALとMOA-METALのコーラス部分を一緒に歌うだけなので、あとはファンは各々音を楽しむ。
WALL OF DEATHや、ヘドバンギャー!!での土下座ヘドバンなど、一部のファンがする決まった動きもあるが、基本自由だ。
90分という限られた時間の中を、良質なアイドルメタルに乗って自由に楽しむ。
これがベビメタの現場であり、世界でも受け入れられ、逆輸入的にライブに来た客の心をつかみ、ファンを増やしていっている要因だと思う。

何度も言う様に、私はももクロも好きだし、昔のももクロのままでずっといて欲しかったとは思わない。
でも、より彼女たちの魅力を存分に発揮する楽曲・ライブ演出で「ももいろクローバーZらしさ」をまた見せて欲しいなぁとも思う。
今年の夏のバカ騒ぎは見送ろうと思っているけれど、次のアルバムを楽しみにしたい。