seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

深夜の赤提灯がある街東十条、マリオン

またもや東十条の記事だ。
大学から関東へ出てきて初めて住んだ町が大田区だった僕は大学が横浜と港区だったこともあり、社会人になるまでは東京の北=池袋程度で世界が止まっていた。
しかし社会人になり、さいたま在住になったため一気に身近になった地東十条。
そんな東十条にまたもやいい味のある店を見つけた。

花金に会社を辞めた同期の送別会的なのを飯田橋でやり、久しぶりの飲み放題でしこたま飲んだ僕は炭水化物欲しい症候群に駆られながら電車に揺られていた。
時は22:30頃、最寄り駅である北浦和に着くのは23:30頃になるだろうか。

「これだけ酒を飲んだし米じゃなくてやはりラーメンだな…」

腹の虫がハードボイルドに語りかけてくる。
最寄りである北浦和にも深夜営業のラーメン屋はあるのだが、そこはとんこつ系なのだ。
酒を飲んだらこってりよりあっさりが欲しくなるお年頃の僕は秋葉原あたりで京浜東北線に乗り換えた瞬間に思い出した。

「そうだ、東十条、行こう」

ラーメンのメッカ東十条にて30年ほどの歴史を持つ東京ラーメン、マリオンならこの時間でもやってるじゃないか!
一休さんばりのポクチンひらめきで東十条に途中下車をした。

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こんな情緒のある駅前商店街?を抜けて行く。
以前燦燦斗へ行った時も書いたが本当に東十条の北口方面は雰囲気がいい。
こんな時間帯でも食料品や日用品を売っている謎の個人商店が営業しているだけの灯りの中をぐんぐん進むと見えてくる昭和の風物詩、赤提灯。

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「あの頃ふたりのアパートは〜」
南こうせつの歌声が流れてそうな出で立ちの東京ラーメンマリオン。
23時頃だったと思うけどお客さんは先にひとり。
焼酎をやりながらつまみとラーメンをすすっていた。
お酒もいけるのがこのお店のいい所だけど、僕はしこたま飲んでいたのでラーメンとにぎりを注文。

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いやもう美味そうなこと美味そうなこと。
これぞ昭和!という感じの醤油東京ラーメンだ。
動物系よりも魚介系が強そうな、カエシもよく効いたスープもグッド。
麺はベーシックな中太のちぢれ麺。
飲んだ身体にすぅっと染み込んで行く。

そしてここはやっぱり照りが美味しく光るにぎりだろう。
持ち帰りもやってるここのにぎりを持ち帰らなかったことを軽く後悔。
チャーシューはやわらかく、お米にも甘辛いタレが染み込んだごはんも絶妙な柔らかさ。
いくつでもぽんぽん入りそうだ。

お店にはカウンターにラーメンの調理をするおじ(い)さんがひとりと、たぶん奥ににぎりの調理をする店員さんがひとりいたと思う。
テレビを見ながらゆっくりお酒をやりながらラーメンとにぎりを堪能する。
決して贅沢ではないがゆたかな時間がゆっくり流れる、そんないい店だった。