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seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

livetune feat.初音ミク 『Tell Your World』について思うこと

最近の初音ミク界隈について思うこと。
一言で言うならば「商業的な匂いがしてきて気持ち悪い」だ。

「D通の初音ミク使ってみようずwwww的なノリがうぜぇ!」という趣旨のつぶやきがつい先日、クリプトン社のtwitterアカウントから明るみに出た。
どこにD通が関わっていたのかは部外者だから知らないけれど、最近のメディアの初音ミクプッシュには気持ち悪い程ごり押し感があった。

・札幌雪祭り
NHKクローズアップ現代
Google ChromeのCM

ここでGoogle ChromeのCMで使われている『Tell Your World』につなげるんだけれど、この曲のコンセプトは好きです、僕。
「気持ち悪い」と言っているくせに何が好きなんだよって思う人もいるかもしれない。

「今まで創作意思があってもスキルやらツールがないし、創作をしてもなかなか発表する機会がなかったけれど、初音ミクっていうツールでもあり、プラットフォームでもあるVOCALOIDの登場によって多種多様な創作物を皆で楽しめる様になったよね!ミク最高!」

的なのがこの曲のコンセプトだと勝手に解釈しております。
こういった創作活動とその発表にあった障壁を乗り越えて、アマチュアが自由に創作をできる文化っていうのは大好きです。
でも、ここに商業的な色が入ってくると、一気に冷めてしまう穿った見方をしてしまう自分がいるのですよ。

この『Tell Your World』も、もともとはkzの同人サークルであったlivetuneの楽曲で、kzの曲といえば『ファインダー』とか、imoutoidのリミックスを昔初めて聴いた時に大好きになった(ちなみにトーニャ・ハーディングさんの深夜自宅ustで初めて聴いたんだった)。

同人活動で好きな音楽を自由に作っている様は本当に好きです。
でも今回の「Google Chrome “あなたのウェブを、はじめよう。” キャンペーン」のCMソングとして作られたのか、それとも『Tell Your World』が先にあって、そこにCMソングとしてのオファーがあったのか僕は知らないけれど、やっぱりなんか商業的な色が出てくると大人の汚さが感じられるというか。
好きなミュージシャンがメジャーデビューしてしまって、はじめて出した曲を聴いて「あれ?こんな音楽がしたかったの?」って感じてしまう様な、得も言われない感情になるというか。

このMVもwakamuraPが関わっているらしい。
曲のコンセプトにしっかりあって、いいMVだとは思うけれど、wakamuraPの動画もアイマスのMADを作っている頃の方が「SUGEEEEEE」って感じた。
当時はほんとにアイマスが好きで、この動画を作っているんだなぁって感心もした。
商業になってしまうと、果たして本当に心の底から愛して作っているのかとか、やりたいことをやっているのかとか色々考えてしまう(もちろん好きなことばっかりして商業活動をしている人もいるとは思うし、本当に穿った見方だと思う。)。

またこの「SUGEEEEEE」って感情も逆に商業なら「あたりまえじゃないの?」という思いに転化してしまうときもある。
アマチュアが自由に作ったコンテンツだからこそ「ネ申」「謎の技術」「才能の無駄遣い」とかのコメントがつくのであって、商業・プロになるとそもそも無駄遣いじゃないからネタ的消費の敷居も高くなる様に感じてしまう、個人的に。
もちろんプロで作ったコンテンツでも心を震わすものはたくさんあるけれど、このMVに関しては、wakamuraPの愛を知っているからこそ、そこまでの愛を感じられなかったというか、そこまでぐっとくるものではなかった。
むしろもろ商業だけれど、Google ChromeのCMとして放映されている動画の方が、ストーリーもあっていいなぁとも思う。

そんなこんなで何が言いたいのかって、やっぱり商業色が入ってくると少し冷めてしまうよね、ということです。
D通が入ってきたらオタクから搾取もしようとするのかもしれないけれど、結局は今までオタクを叩いていた一般人からお金をとろうとするんだろうし。
所詮広告会社はマスメディアで、AKB48も最初は劇場に細々と通う少数の、でも熱心なオタクから始まったのに、いつしか紅白歌合戦に出るわ、テレビで視ない日はないわな国民的アイドルに祭り上げられてしまった。
それは一般に広まったからで、最近の初音ミクのメディア露出度の向上にも同じ匂いがする。

そんな風に一般に広く初音ミクが受容されてしまうと、「ブーム」になるということになるけれど、ブームはいつか去ってしまうもの。
しかも自然発生的にファンがついて、それが同じ志を持つ仲間内(いわゆる同人界隈)で自助的に広まり繁栄して行く文化よりも、圧倒的に衰退が早いのも「ブーム」の特徴だろう。
初音ミクが2007年に発売されて以来、作り上げてきた文化がD通に吸い取られてしまって、出がらしにならないことを、僕は望みたい。