4分33秒
千葉市美術館でケージの楽譜を見たのでなんとなく。
偶然性の音楽の最高傑作。
偶然性と言えば、僕がコミュニケーションやらデザインやらなんちゃらに興味を持ったのも、先輩や友人いろいろ誘ってくれたり、教えてくれたという自発的なものではなくてほんと偶然の出会いによってのものだった。
で、いくらかの周期でそういったコミュニケーション関係に興味がわく期間があるんだけど今がまさにその期間。
- 作者: グリーンズ
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2012/01/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 364回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
まだ全部読んでないけど、ここに書いてある事例は本当に面白いなぁと思う。
「東京シャボン玉倶楽部」とか、喫煙は健康によくないけど、喫煙で生じるコミュニケーションやアイデア等は無駄にしたくないからみんなでシャボン玉ふけるスペースつくろうぜ!ってもう楽しい。
スウェーデンの「スピードカメラロッタリー」も、法定速度を守っているか監視するカメラで、法定速度を守っていたら後日、宝くじが届いて、スピード違反で得た罰金から懸賞金があたるという仕組みでうなってしまう。
レッシグの言う人を規定するCODEのうち、法定速度で罰金という「法」と「経済」で今まで人の行動を規制していたけど、ここに「カメラで遵守車を割り出す」という「アーキテクチャ」も導入して(カメラでスピード違反を取り締まっていたからアーキテクチャはあったと言えるけど)「宝くじ」というインセンティブまでつけて、誰もが損どころか得をする仕組みで交通マナーを守らせるっていうのはなかなか思いつきそうで思いつかない。
こんなCODEやらアーキテクチャやらが、コミュニケーションと結びつくのも、やっぱり自分が今まで関わって来た人たちがいるから。
今まで自分が生きてきた偶然って面白いなぁとすごく思ったのでした。