seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

ラーメンいろいろ

たまっていたラーメンを消化。

上弦の月@蒲田】


ラーメン+半熟味玉+大盛り 800円

東京にきて、僕の身体を作っているものの大まかの成分としてあげられる料理は3つ。
1つ目は武蔵家。大学1年の時にあほみたいにお世話になったし、今でもちょくちょく行く。
2つ目はラーメン二郎。栃木街道店までの32店舗までは全店舗制覇していた。
3つ目はここ上弦の月

上弦の月のラーメンは他、どこに行っても食べることができないラーメンだと思う。
「今までこんなラーメンは食べたことがない」
と初めて食べた時は思ったし、これまでも出会っていない。

そして客観的評価をすると、格段美味しいわけでもない。
むしろクセがとてもあるので、1度食しただけならば美味しいと評価する人と美味しくないと評価する人、きれいに別れる様な味だと思う。
それでも、僕はここのラーメンが好きだ。

豚骨ベースでとった、脂っぽいスープ。
これに醤油ダレと鰹節、桜海老をどばっとぶち込んだ、材料だけ見れば「豚骨魚介」の系統。
でもこれはその辺に溢れている「豚骨魚介」じゃない、ここだけの味。
スープの上部だけを飲むと脂っぽさが勝っているし、底から鰹節をしっかりと混ぜると魚介の味が一気に強くなる。
全てが主張しまくっているカオスな味がクセになる。

麺はこれまたクセの強い、大栄食品の極太縮れ麺。二郎の麺を思い出せばわかりやすい。
二郎が分からなければもううどんで大丈夫。
かためを頼んでも、何処が固いのだろうか・・・と思うほどよく茹でている印象。
でももっちりしていてけっしてくたくたではない。

具も、チャーシューは醤油の味がしっかりしみ込んでいるものの、固い。でもこの固さがまたクセになる。
味玉はとろとろの半熟で、これも醤油がしっかりしみ込んでいる。これはどこにいってもレベルが高いと言えるだろう。
他にも、ほうれん草、増量自由のネギが美味しい。

そしてテーブルに置いてあるにんにくペーストのよくあうことあうこと。
調味料系はだいたいどれもよくあって、ポン酢もあっさりになってよくあうし、黒コショウもちょっと洋風になって美味しい。

この中毒的な美味しさに、「アホみたいに」(いい意味で)丁寧な接客。
女店主とおばあちゃんによる腰の低すぎる接客だけでもうなんかまた来たくなる。
顔を覚えてもらえると、「いつもありがとうございますー」と帰り際言ってくれるのでこれも嬉しい。

書いていたらお腹が減ってきたなぁ。

【麺処花田@上野】


味噌ラーメン+味玉+半ライス 990円

池袋で人気の味噌ラーメンが上野にできたらしいので来訪。
味噌ラーメンって割りとこってりで、食べ終わる頃には飽きていることが多いんだけど、ここのはちょっと違った。

豚骨+味噌なのでもちろんこってりしているんだけど、野菜の甘み?がアクセントになっていて、茶色くどろっと濁ったスープの見た目よりもどんどん飲める。
一緒に頼んだごはんにもスープをかけるといい感じ。

野菜とニンニクが二郎スタイルで増量できるのも嬉しい。
調理しているところを覗くと、野菜はゆでた後、味噌を少し入れていためていた様に見えた。

麺も二郎な感じで太め、でもストレート麺。
この太さが濃厚なスープによく絡んで美味しい。

総じて美味しいお店。味噌ラーメンが食べたければ、市ヶ谷の有名店「くるり」や、銀座の「ど・みそ」よりもこっちに個人的には来たい。

【麺処おかじ@神保町】

おかじラーメン大盛り 1000円

バイトの登録会で飯田橋まで行った後、秋葉原まで歩こうとふらふらしてた時に立ち寄る。
飯田橋はびぜん亭が美味しいけど、せっかくなんでラーメン激戦区の神保町へ。
そんな感じでなんとなくよってみたけど、これは美味しい。
一杯のラーメンを食べてここまで満足したのも久しぶりというほど美味しい。

スープは鶏白湯。10時間煮込むらしく、とろみが強いスープ。
どんな味かなとすすってみると、鶏の濃厚さの中に強い甘み。たぶん野菜もいっしょに煮込んでいると思うからその甘みかな。
とても「あー」って温泉につかったときの様な声を出したくなる、そんなスープ。

麺は普通の中太縮れ麺で特徴はこれといってないけど、十分にスープには絡む。

そして、このラーメンの1番の驚きポイント。左右に鎮座する大きな白と黒。
白いのはハンバーグの様な大きさ、形のつくね。これがうまい。レンコンが入っていて食感もコリシャキする部分と、鶏のつみれじょうになったジューシーな部分。
黒いのは豚バラを巻いて作ったチャーシュー。提供前に醤油ダレにつけてあたためてくれていた点にも丁寧さを感じる。これまた柔らかさ、ジューシーさ、味加減ともに抜群。

味玉も半熟どころか、とろっとろにさらにとろっをつけたくなる絶妙の4分の1熟加減。たまごの甘みが最高。

さらには春菊、白と黒に覆われて見えなくなっているが、茹でたキャベツ・ニンジンもたくさん入っていて、ネギまである野菜の充実度合い。

これら全てにおいてレベルの高いラーメンに、別皿で提供される酢橘のようなポン酢をかけるとマイルドなスープが少しさっぱりして2度楽しむことができる。

本当に、作業を見ていても丁寧な印象を受けて、やさしさが溢れ出ているラーメン。
店主と助手(店主の妻なのか、おばちゃん)と、常連の会話を聞いていると神保町で飲食店を営むのはなかなかたいへんな様。
激戦区だし、場所は大通りから少し離れているので、歩いているとそこら中に飲食店に溢れている神保町では常に競争なのだろう。
それでも、本当の本当においしいラーメンでした。