香港出張に行ってわかった香港という街のこと
2ヶ月以上前になるが6月末に3泊4日で香港に出張に行ってきた。
もちろん出張なのでネズミの国には行っていないが、ある程度時間に余裕を持つことができたので色々と楽しむこともできた。
行く前は所詮中国でしょ?とかれこれ12年前に北京上海西安に行ったことしかない私は思っていたがやはり中国とは違うなぁと思った。
1.とにかくビルが高い
香港は国土が狭い。
人口は700万人ちょいと東京都の人口より少ないが、人口密度は世界第3位である。
そして地震は少ない。現地に滞在している友人によると人が感じることのできる地震ですら年に1回あるかどうかというレベルらしい。
だから建物をとにかく高くして人を上に上に詰め込む必要がある。
その友人宅に行った時のマンションのエレベーターだが普通に70フロアを超えている。
Wikiさんによると現在の日本最高層のマンションは大阪にあるもので54階建らしい。
この70階建は香港ではよくあるレベルの高さでそこまで特別なものではないのが驚きだった。
2. とにかく金の匂いがプンプンする
チムサーチョイから見た夜景(100万ドルの夜景ではない)
セントラルピークから見た夜景(100万ドルの夜景)
正直100万ドルかどうかの違いなんて全くわかんないしむしろ違う方が綺麗なんじゃなかろうかと思うが、この夜景を見ると金の匂いがプンプンしてくる。
毎日決まった時間にこの一帯の建物を使ったライディングショーがあるのだから。
一体だれのどんな呼びかけでどこがどう金を出してやってるのかが本当に気になる。
時間があったのでセントラルからフェリーで1時間程度のマカオにも行った。
ここはもう金の匂いが香港よりも充満している街だった。
カジノとサウナと観光で成り立つ街。
金!暴力!セックス!から暴力をとった印象。
暴力をとったというと、マカオからの帰り、ホテルまではタクシーに乗ったのだが見事に全く違うところに連れて行かれ、仕方なしで歩いて帰った。
クラブや若者が集まるバーが多いエリアで深夜でもガンガンに音楽が鳴り響いているのだが、それでも危険だなと感じることはなかった。
むしろ街中にやたらめったらGの者が出没するのでいつ出てくるかと怯えながら帰った。
さてマカオだが、香港よりも中国人観光客がとにかく多く、中を通過だけしたカジノにもほとんどが中国人観光客がいた。
ちなみにカジノ自体は日本の大きなゲーセンかな?みたいな印象でラスベガスの様な華やかさはなかった。
それでもチャイナマネーのおかげでカジノで流通する金額はラスベガスを抜いたとかなんとか。
フェリーを降りたら竜宮城に着いたのかな?と思うほどだった。
3. クラフトビールが充実している
意外にも香港はクラフトビールが飲める粋なビアバーが多い。
元イギリスの植民地ということもあってそういう文化が根付いているのだろう。
写真にはないが本当にたくさんの種類のクラフトビールを飲んだ。
香港のものだけでも何種類も飲んで、風味の違いや豊富さに驚いたりもしていた。
しかしやはりそういった店に来る客の半分以上は現地在住の西洋系の人だったりする。
話す英語はさっぱりのTHEジャパヒーズピーポーな私も、現地在住の友人とビールの力を借りて、
「KANPAI !! HAHAHA !!」
くらいのコミュニケーションはとれた。
4. 飯は日本がいちばん
香港っぽい中華も食べましたよ、ええ。
でもほとんどは日本でも馴染みがあるものを食べてました。
一蘭のラーメンは注文から味集中システムまで日本と一緒だし(ビールのグラスにネギがついて出てきたのは香港クオリティ)。
いちばんお世話になったのはどこの国に行っても裏切らないマクドナルド様。
ちょっとは香港っぽさを出すために香港限定メニューを頼んだけど、ぐでたまのセットで日本感が拭えない。
一言でいうとライスバーガー的なものだったんだけど、とにかく美味しかったです。
向こうのチャーハンなんて食えたもんじゃなかったのに…(たまたま入ったところがアレだったのもあると思います)
5. 坂が多い
香港、特にセントラルは坂が多い。
坂フェチの人にはたまらない街だと思う一方、歩き回るにはかなりしんどい街でもある。
写真は撮らなかったけれど、街中にエスカレーターが普通に出現したりする。
町歩きの血が騒いでひたすら歩き倒したが、東南アジアの様なじっとりとした暑さと坂の連続で汗だくになった。
そんなこんなで中華・欧米の文化が入り混じり、独自の発展を遂げた香港だが総じては過ごしやすくはあった。
いろいろ混ざり合ってるから見歩いていても面白い。
時差も1時間だし日本から4時間ちょっとだし、物価は高いが店を探せば美味い酒もあるし日本人に馴染み深いご飯もある。
英語は現地の人が行く様なところだとちょっと通じにくかったりするが…
もう仕事では行きたくないが、何十年か後にもう一度行く機会があれば行ってみたいな、と思う。