seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

12/21 パスピエTOUR2014 幕の外ism final Zepp DiverCity」

年の瀬も迫ってきて仕事もそこそこ立て込んできたけれど、今日はパスピエのライブに行ってきた。

パスピエは去年のROCK IN JAPANで初めて見て(聴いて)、1番狭いテントのステージだったけれど盛り上がりがその日見たそれまでのどのバンドよりも1番熱かった。
そしてその後過去のアルバムを聴いて割とハマって行った。
よく相対性理論と比較する人が多いけど個人的に別物だと思うなあ。
パスピエには通奏低音として全ての曲にPOPがある感じ。
POPをいろんな角度から表現していて、プログレッシブPOPみたいなものもあれば、ROCK POPみたいなものもあれば、アニソンPOPみたいなのもあれば、JAZZ POPみたいなのもある(こんな言葉ないけど)。
逆に相対性理論はPOPというよりもオシャレでサブカルでお高くまとまってる感じ…
ボキャ貧でいい言葉が出てこないのが悔しいけれど、パスピエのがPOPしてて聴きやすいんじゃないかと思う。

そんなこんなで今日のセトリは以下。

01 MATATABISTEP
02 YES/NO
04 とおりゃんせ
05 トーキョーシティ・アンダーグラウンド
06 七色の少年
07 あきの日
08 あの青と青と青
10 チャイナタウン
11 アジアン
12 はいからさん
13 フィーバー
14 贅沢ないいわけ
15 最終電車
16 ワールドエンド
17 S.S
アンコール
18 瞑想
19 シネマ
ダブルアンコール
20 電波ジャック

整理番号が190番台とかなりよかったので普段は後ろの方で見る僕だけど、今日は2ブロック目の最前の柵前(キーボード成田、ギターの三澤寄り)を確保。
柵に寄りかかることもできるので腰への不安もあまりなく楽しめた。

メンバーの話。
・大胡田なつき
アルバム、幕の内ismのイラストにある緑の着物の様な衣装を着ていた。
ROCK IN JAPAN13で感じたことだけど、計算してるのかしてないのか全ての仕草、話し方、とにかくあざとい。
このあざとさがパスピエの、大胡田なつきの武器なんだと思う。
脱線するけどパスピエファンというよりも大胡田ファンの様な人も一定数いた。
それもうなづけるくらい間近で見るとやっぱり可愛かった。
神と崇められたく、好きな言葉は御利益。

・成田ハネダ
パスピエバンドマスター的存在でもある成田。
MCも大胡田の拙い部分を上手くリード。(大胡田→ラジオで話すのが上手くなったと思う、直後言葉に困る、成田→早速不安だわ的なクダリ)
キーボードを弾きながら時折客席の方をすごく優しい笑みで見ていたのが印象的だった。
本人も話していたけど、Zeppワンマンというバンドをしていたら誰しも夢見る光景を見れた事、そしてその光景が満員のお客さんの満面の笑みだったことが嬉しかったのだろうか。

・三澤、露崎、やお
まとめて申し訳ない笑
前述の2人とは違ってほとんど演奏に注力。
(やおはたまに観客を煽る、露崎は成田のツアー中メンバーの地元でライブした時におかえり的な雰囲気があって羨ましかった話の時に成田と共に関東出身ということでただいま!と言ったことくらいしかマイクを通しての発言は無し、三澤は終始発言無し)
演奏中、三澤と露崎がよく絡む。
基本三澤が露崎の方へ歩み寄り一緒に弾く感じ、ドラム付近であれば3人でのセッションみたいな感じ。
すごくかっこよくて何処か微笑ましかった。
3人とも殆ど話はしないけど演奏終了後とかお客さんへの感謝の現しっぷりから思いがとても伝わってきた。
三澤は割と大きくてガタイもよくて、ギターを弾いてる姿が様になる。
ソロのところとかよく前に出てきたり背面奏法もしたり、観客を盛り上げるのも上手い。
露崎は割と小柄でベースが大きく見えるけどとてもかっこいいしかわいい。
時折かなり感情的にベースを熱く弾いてる様もかっこいいしかわいい。
やおは成田がパスピエの様々なPOPの顔を表現するバンドマスターだとすると、やおがその縁の下の力持ちな感じ。
ドラミングが安定しながらも色んな表情を作り上げる。
というか5人ともライブの表現が抜群で本当によかった。

曲の話。
パスピエはPOP!と書いたけど、CDで聴くよりもPOPにかなりの磨きがかかっていた。
パスピエは変化球なく直球でライブをしてる感じ。
余計なものが一切ない。
盛り上げ方も上手くて、あきの日〜ノルマンディーで1度落ち着いた流れをチャイナタウン〜フィーバーで最高潮に持っていき、最新曲につなぐ。
アレンジも秀逸で、個人的に最終電車のジャジーなアレンジが本当にかっこよかった。
しっとりしたドラムとキーボードが本当にいい、それを囲むベースとギターも本当にいい。
パスピエの更なる顔と可能性を感じられた曲でもあった。
他にも曲間のボーカルを除いた楽器隊だけでのフュージョンっぽいセッションがさいっ、、、こうによかった!
パートごとのソロもありつつ、ただただかっこいいし踊れる。
あんなことをできたら本当に楽しいだろうなぁと羨ましい気持ちにもなった。

演出の話
バックにある左右対称の三角形にプロジェクションマッピング的なあれ。
曲のイメージにあった映像や幾何学的な模様が映し出される。
これもシンプルでライブの邪魔をせず、親和的ないい演出だと思う。

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あとこれは演出の話かは謎だけど、アンコールのMCで最新シングル(配信限定)の贅沢ないいわけのジャケットをライブ終わりで配布することを発表。
配信限定でぼくもダウンロードしていたけど、配信限定だからジャケットとかはない。
大胡田なつきのアートワークはファンからも好評だし、ジャケ買いからパスピエを知った人もいるだろうしでいい試みだと思った。

そんなこんなで全ての要素が合間って最高のライブでした。
個人的にアルバムの中で1番好きだったけど、ツアーを通してやらなかった「わすれもの」を聴けなかったのは残念だけど、それは帰りの電車で聴くことで自分の中のパスピエに関する「わすれもの」をなく帰れるんだ、それでライブを終われるとひとり納得した。

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帰りは新橋の岡むらで合いがけ肉飯のネギ煮玉子トッピングをかっこんで気分よく帰りました。
なんでライブの締めが肉飯の写真なのかは謎ですが、岡むらはチェーンとしてもっと多店舗展開して欲しくもある。