少年よ我に帰れ
夜の大学のメディア(図書館)が好きだ。
昼間は授業の合間、やることもないしとりあえずメディアで時間つぶすかーといった浮ついた気分の学生が多くいる。
でも夜まで残っている学生はそれなりにちゃんと勉強する気で残っている学生達が多いので、雰囲気もどこかしまっている。
そしてこの季節は外が寒いので、少し窓に結露が浮く。
温かいのだけれども、規則的に配列された本に囲まれた空間はどこか心地よい冷たさと閉塞感があってぴりっとした感じがしてとてもよい。
そんなこんなでここ数日での本の読みっぷりはすごい。
ここ数日だけの平均なら年に365冊越えてまうでペース。
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こんな感じで電子書籍関連の知識だけはアホみたいに詰め込んでる、でも詰め込みだから自分の問題意識以外はすべてそのうち忘れそうな予感。
今日、メディアにいてやっぱりメディアは好きだなぁと思ったことに加えて、やっぱり本に囲まれた空間が好きだ。
というか僕の場合そこまで活字を読むことは好きではないので、自分の興味ある本、主にサブカルやデザイン、コミュニケーション関連の本になるけれど。
ブックコーディネーターの幅允孝氏の仕事はとても面白そうで、ちゃんと本に、著者にまつわるストーリーを汲み取って、それを広げ、新たな文脈をつけてあげる。
そのことによって読者と新たな本の出会いを演出する。
これは既存のリアル書店でしかできないのかなぁと思いきや、SONYのReader Storeでなんとかやろうとしている。
実際の書店だと、店主の個性や読書歴が見えるからこそ"おすすめ"にも力が生まれます。
本来、本は人が薦めないと魅力が伝わらないものですが、従来の電子書籍ストアには売る人の顔が見える所がほとんどありませんでした。
ですから、自分達がやるならそんな趣向でやりたいなと思っていたんです。
このストアも、いかに未知の本や情報と出会ってもらうか、すべてを揃えたアマゾンではなく限りある書籍の中からどう選んで紹介するか、という考えから出発しています。
通常の書店や本棚作りの手法と変わりがないんです。
幅氏が『eBookジャーナルvol.05』でこのようにインタビューに応えているが、限りある本の中での出会いの演出。
これこそが書店の魅力なんじゃないかなぁと。
サブカルに、洋書に、デザイン本に、それぞれの強みのある、特徴をもった専門書店にしかできない棚作りはあるし、だからこそ人々はその書店に足しげく通うのだと思う。
こういった棚作りを電子書籍でもしないと、なかなか他のストアとの差別化は難しい。
情報が広大に広がる電子の世界だからこそ、それを編集する力が問われるのだ。