earth革命戦略
- 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/06/27
- メディア: DVD
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『earth』を見た。
BBCが制作した北極をスタートして、地球を縦断、南極までに至る太陽と自然、動物達を追ったドキュメント。
今年公開していた『One Life』みたいなもんですね。
当たり前のことなんだけど、地球は23.4度という非常に美しい数字分だけ傾いている。
この傾きがあるからこそ、四季という美しいものがうまれる。
もちろん四季というまで劇的なものがなくとも、太陽との位置関係で雨季や乾季などが存在する。
その傾きと太陽によって、生命達は恵みも得ることもあれば、生命の危機に陥ることもある。
本当に「生きる」ということが強く描かれているなぁと思った。
今年見た『One Life』よりも「生きる」ってことの強みがあった様な気がする。
ホオジロザメのアザラシを食べる瞬間とか、こんなに大きな海洋生物がこんなに飛ぶのってくらい飛んでて驚き。
野生動物は常に命の危機と隣り合わせだからこそ、親子の種を紡いで行く愛っていうのが強く見られるね。
生命のたくましさから、地球という存在、そして太陽という存在の強さを感じた一作でした。
そりゃあ太陽信仰とかも生まれるよなぁ。
***
読書を消化
電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ (ビジネスファミ通)
- 作者: 西田 宗千佳
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/12/20
- メディア: 単行本
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2010年末の本だけど、ここまでの電子書籍の流れがよくまとまっている本。
凸版、大日本、SONYとか電子書籍プラットフォーマーの主体の意見が非常にわかりやすい。
凸版はとにかく多くのコンテンツを多くの人に読んでもらえるようにオープンに。
大日本は既存の書店も大事、書店のノウハウとかも重要。
印刷会社というくくりでは一緒だけど、この2つの会社は本当に考え方とか、経営方針が違って面白い。
でもやっぱり個人的にはリアル書店の機能って凄く大事になってくると思う。
なかなか電子書籍ストアだと、リアル書店よりも偶然の出会いを演出するのが難しいんだよね。
SONYの新井氏も作中ではこう述べている。
「ストアにとって、検索やランキング、レビューといった機能は『規定演技』のようなもの。それなしには成り立ちません。品揃えを増やすこともそう。いきなり揃うわけではありませんが、努力して行かねばなりません。でもそのさらに上で『自由演技』が必要だと考えました。それはすなわち、リーダーストアとしてなにをたたせるか、ということになるのですが」
電子書籍プラットフォームについて、入り口は見えているけど、店の奥が見えにくいということを聞く。
確かにプラットフォームにいけば、ランキングがあったり、おすすめとかもあるけど、プラットフォームにある本をざーっと見渡すことってなかなか現状では不可能。
だからこそ、選書家の幅氏と協力して本との偶発的な出会いを増やす努力をしているそうな。
電子書籍プラットフォームを考えるのは本当に難しい。
コンテンツを考えるのも難しいけど、プラットフォームを考えることは別ベクトルで本当に難しい。
- 作者: 平野敦士カール,アンドレイ・ハギウ
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/07/30
- メディア: 単行本
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そこで読んでみたのがこの本、これも去年の本ですね。
プラットフォームに関して、多くのケーススタディで学んで行く形式をとっている。
こういうのって本とか読むんじゃなくて、実例をどれだけしっているかなんだよなぁ。
少し3年の時に書いた論文と共通するところもあって嬉しくなる。
ここでいうプラットフォーム戦略は以下の様な感じ。
1 多くの関係するグループを「場」(プラットフォーム)に乗せ、
2 マッチングや集客などさまざまな機能を提供し、
3 検索や広告などのコストを減らし、
4 クチコミなどの外部ネットワーク効果を創造する
まぁ『カタリストコード』でのプラットフォームの定義とほぼ同じよね。
本の最後で電子書籍プラットフォームはチャンスがあり的なことを書いていた。
いかに消費者が現状不満に思っている、アンメットニーズを発掘することができるかで、プラットフォームの核となるコンセプトは作れそう。
自分の家とiCloudとかのサービスが始まりだして思ったんだけど、家にある本をそのまま電子化して本棚作れたら便利だと思うんだけどなぁ。
・ユーザーからは一冊単位小額の値段で電子化の料金をもらう。(既に紙の本を買っているので本当に小額)
・出版社/作者からは電子化する権利をできるだけ小額でもらう(ただし、そのデータはDRMで厳しく管理して、決してそのデータ単体では電子書籍ビジネスを行わない。あくまでも紙の本を既に購入している人が電子化をする際の時のみ使用)
こうすれば引っ越しの際とかに本をなくなく処分しなければならない人とかの利用がありそうな気もする。
ちゃんとコンテンツと人を集めることができれば、ユーザー、コンテンツ提供者からの収益だけじゃなくて、広告費も伸びてくるからなんとかやっていけるビジネスモデルにならないかなぁ。
とか10秒くらい考えてみた。