seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

Love Distance

とかなんとかで、学祭で伊藤直樹さん(PARTY)の講演があって聞いてきた。
当初は後輩のandropバンドだけを見て帰ってこようかと思っていた。ちょうど講演の時間と重なりそうだったし。
でもちょっとでもいいから講演を聞いてみるかと、ガッツ石松の列に並んでいるところを抜け出した。
会場についてみると、前の講演が押していたのかちょうど始まるところだった。
以下、メモと雑感。


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・EV=economic violence
「広告は勝手に人の家に上がり込んで勝手にコタツに入って勝手にみかんを食べてるようなもの」
「必要なものだけを求める時代=震災以後(震災直後よACの広告とか)のこれからは人々が必要としてるものをつくらないといけない、必要な時だけおよびくださいというような、ハイヤーのおっさんみたいなもん」

インサイト
「アイデアを考える前にインサイトに思いを巡らす」
「例えばトイトヨタインサイトは何か。子供は車に乗ってる時、お父さんになって自分がぶーんって運転してる気持ちになったことがある。」
「全員があったよねー、ていうのがインサイト、しかもそれがまだだれも見出していないのがインサイト、ここに温泉があったぞー的な。どこの業界に行ってもアイデアを考えないとだめならインサイトを考えるべき」

・文理融合の必要性
「ビジュアルとプログラム=文理融合しないとだめ」
「作る人間が両方できないといけない時代に」
「アイデアは言語、その先にあるビジュアルが見えてないと、アイデアは作れない。アイデアの非言語的要素をどうにかして伝えなければいけない。この言語による非言語の能力を身につけなければいけない 」


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言っていたことは、どこかしらで聞いたことがあるようなことばかり。1番聞いていて驚いたことは、「世の中の人の半分は遠距離恋愛を経験していて、そのうちの半分は浮気をしている。」ことだった。
これは「Love Distance」を作った時にとった調査だと思う。
皆がいいと言うからあんまりいいと言いたくないけど、「Love Distance」はやっぱりいい。
遠距離恋愛をしている「2人」がお互いに東京ー福岡間の1000キロを走って距離を縮めて行くってところがいいよね。「2人」にポイント。
山下達郎の『クリスマス・イブ』を流行らしたと言っても過言ではない、JR東海のCM。あれは確か男が帰ってきたところに、女の子が待ち伏せしている感じ。
この場合、距離を縮めているのはどっちかというと女の子の一方通行(もちろんカップルだけど)な感じがする。
でも「Love Distance」は2人で走って行って、2人で距離を縮める。そして2人の理解の上で、0.02mmの距離を残す、というお互いがお互いのことを思っていることが美味く表現されていていいなぁ。

インサイトの話、文理融合の話は本当にその通りや!ってくらい常日頃感じていること。

インサイトの部分は、まだダレも発掘していないあるあるを探すことを意識しなさいよーっていうのはダレでも言えるけど。それを徹底するのはすごく難しい。
あとはいろんな作品を観たりして、これはインサイトどう考えたんだろうとか自分で思案する。
もしくは、常日頃からインサイトを意識して生活する。
こんな感じでなれて行くしかない。

文理融合のこと。文系って言ってもただの文系じゃできることって本当にないのよね。デザインやってる理系の人や、実際に自分でアイデア考えて実装まで持って行っている理系の人にはインサイトを考える部分でもなかなか勝つのは難しい。
じゃあ論理とか情報の整理だとどうなの?ってなると、理系の人も普通にある(言葉としてイメージする理系の人々は特に)ので、別に文系である必要性はない。
だから文系であるならば、理系的知見を知っとくことは絶対だし(理系レベルにまでなる必要はわからないが、知識として、そして体験として知っとく程度は絶対)、論理とか、情報の整理で勝つならそれを磨ききらんと意味がない。
これは千葉大の面々とともに去年と今年の5ヶ月ほど作業できたのが本当に大きな転機となったことだった。


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iPhoneをひとつきほど前に4Sに変えた際に、16Gから32Gにした。
なんやかんやウォークマンiPhoneを2台使いするのは面倒だし、そもそもPCをmacにして以来ウォークマンは使えないので、2009年以前に聴いてた音楽はウォークマンにしか入っていないという状況が続いていた。
そんな状況がやっぱり面倒くさく思ったので、「iPhoneにできるだけ音楽をいれたいなぁ、容量も増えたし。」とか思っていると、家から結構な数のCDが出てきた。
大学1年のときはバンドサークルにそれなりに真剣に打ち込んでいたので新品もだが、中古でもCDを買っていたらしい。
こんなの買ったか?と思う様なタイトルもいくつかあった。漫画の場合はあまりそういうことはないが、CDだとわざわざ買っても数曲しかちゃんと聴かないことも多い。また、いちいちCDで聴くこともないから忘れてしまうのだろう。
また中古CDとかを店で探したくもなったのはいいが、1番出てきて欲しかったCDが出てこなかったのが残念。