seikousisanの日記

食べたり音楽(ロキノン・ももクロ他アイドル)だったり都内近辺の行く場所が多いと思います

west thousand leaves

バクマン。 14 (ジャンプコミックス)

バクマン。 14 (ジャンプコミックス)

HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)

HUNTER×HUNTER 29 (ジャンプコミックス)

朝起きる。昼からのミーティングのために西千葉へ向かう途中の電車で読むべく『バクマン。』14巻と、『HUNTER × HUNTER』29巻を買う。
電車の中では『バクマン。』14巻を読む。
圧倒的に面白い、圧倒的だ。

主人公亜城木夢叶をリスペクトしながら、その作品のクオリティに勝るとも劣らない作品をひっさげ現れた脅威の新人、七峰透。
しかし、彼はネット上で見つけた優秀な読者50名にアイデアを出させながらマンガを描く、プロの漫画家としてはありえない存在だった。
亜城木夢叶はプロとして、マンガは担当とともに切磋琢磨し、悩み抜いて描くものだと主張。作品のクオリティとしてプロがアマチュアの寄せ集めに負けるわけがないことを証明すべく、作品執筆に熱が入る。

この七峰透が執筆にとった方法がもうまさしく去年書いた論文、「UGCにおけるコメントの編集的効果とその可能性」のまんまのスタイルなのよね。
結果からすれば、七峰透は、50名から出るアイデアを入れ過ぎ、作品の個性が薄まり、一貫性のない作品を作ってしまうだけでなく、顔の見えない「優秀な読者」をまとめきることができず、仲違いをしてしまう。
また、サイコーが以下の様にいっている。

「そんな寄せ集めの継ぎはぎマンガに負けるわけがない みんな自分で責任を持ち 時には頭をかかえ苦悩し 作り上げてるんだ 追い込まれ逃げ出したい気持ちをおさえて それこそ精神と体力の限界ギリギリで産み出されたものが 何の覚悟もなく他人にアイディアを出させてる魂のこもってない作品に 負けるはずがない!」

サイコーが何度も説き続けてきたのは「プロ意識」について。産みの苦しみを知らずに努力もしない寄せ集めの作品をつくることが、プロのジャンプ作家として許されるのかということだ。

確かに集合知的にあつめた多くのコメントなり、意見は作品作りに役立ちはすれど、それを全て取り入れ、そのまま作品を描いているだけでは作家としての力は何も向上しない。
どうすれば面白いのか、何が必要で何が必要じゃないのか、それを心血注いで考え抜かないと、せっかくのアドバイスを選ぶこともできず、作品もダメになってしまう。

雑誌(ジャンプ)に掲載されている大衆受けする様な作品だけでなく、UGCサイトで作家が出版社の制約を受けることなく自由に作品を発表し、読者は多様な作品を享受することができる。
そこでただ読むだけでなく、意見を交わし、作家にフィードバックすることによって、また面白い作品ができ上がってくる。
アマチュアとして楽しむ形態としては作家にも読者にも有益な形だとは思うが、プロとして行うならばやはり邪道な行為なのだろうなとも思う。
でもこのUGCの形式を否定するつもりは一切なく、フィードバックを受けつつ、その中から自分でどうすればいいのかを考え抜き、自分で作品を作り上げる力をつけていくことができれば、多様な創作が増え、面白いコンテンツが多く出てくると思う。
作家の作品に対する自主性と熱意を失わなければ面白い形態だとは個人的に思う。

昼ご飯を西千葉のル・グレで食べる。たらこスパゲティのランチセット。ここのたらこスパゲティはほんとに美味しい。彼女につれてきてもらってよかったと思える場所の1つだったので、まさかグルワ仲間と来るとは思わなかった。
千葉大で9時間ミーティング。途中、バイトで知り合った千葉大デザイン院生の先輩と2人会う。もうなんか千葉大生じゃないかって感じがしてくる。
頭をしぼりつくすも結論にはいたらず。もっともっとしっかりマネジメントせないかんなぁ。アイデアにつまったら視点を変えたり、寝かしといたりいろいろ試さんと。

ミーティング後、ラーメン無限大で醤油ラーメン豚増し。

値段(980円)の割に豚が少ない、肩すかしを食らった感じ。やはり二郎は本流で食わないといかんなぁ。
『HUNTER × HUNTER』29巻を読む。『バクマン。』14巻を圧倒的に面白いと思った後だったのでなんか微妙に感じる。てか28巻も微妙だったな。
『HUNTER × HUNTER』はグリードアイランドまでが面白かった。

その後、仕事帰りの彼女と西千葉で50分くらい会う。いろいろ話すことができて嬉しかった。

帰りの電車でもう一度『バクマン。』14巻を読んで帰宅、風呂、洗濯、今日のリマインドを行う。
そろそろ寝なきゃな。