うどん山長@恵比寿とラーメンTHANK@大門にみる接客の重要性
皆さんはお店を選ぶとき、何を重要視しますか?
味、値段、店の雰囲気、接客…
そりゃもちろん全部大事だとは思うんですけど、今日たまたま昼と夜に食べた麺のお店で接客の重要性を改めて感じたのでここに書いておきたい。
まず昼に寄ったのは恵比寿のうどん屋、山長。
急遽仕事で恵比寿に行かなくてはいけなくなり、お昼ご飯をどうしようかと模索しているとなかなか評判の良さそうなうどん屋があったので来店。
うどん自体は評判に違わず美味しかった。
しっかりコシもあるし、つけ汁も美味い。
ランチサービスのトマトの炊き込み御飯もちょっと洋風テイストでバジル風味も少しあるトマトソースのご飯みたいで美味いし、トッピングの鳥天もそこそこの金額だが揚げ具合が絶妙で美味い。
でも残念だったのは接客するバイトたちの「バイトっぽさ」だ。
オープンして割とすぐだったのだがお昼時前なのでホールに3人、レジに1人?バイトらしき店員がいた。
しかし、おしぼりを出してくれるのだが、出されているのにも気づかないくらいに覇気がない。
というか実際無言でおしぼりを渡していた。
おしぼりを出してくれるのは嬉しいのだが、それがイマイチわからないのだ。
実際次に来たお客さんも気づいていなかった。
他にもうどんの麺を太麺か細麺を選べるシステムになっているのだが、初めてのお店だし各メニューでオススメとかあるのかなぁとか思い聞いてみると「オススメはありません」の一言。
本当にないのか、特に定めていないだけなのか、どっちも自信があるのかはわからないが、その情報だけだと本当に「わからない」ということしかわからない。
他にも割とバイト同士が話していたりするし、何かやたらとモノを落とすし(バイトが新人なだけかもしれないが)それに関して特に店としても何もない。
味はいいのに店全体としてのイメージが下がってしまった。
いかにもバイトです!というのが店の落ち着いたオシャレモダン和テイストな雰囲気からかけ離れて伝わってくるのだ。
イケメンなのに無愛想、残念…そんな感じである。
夜に寄ったのは大門にあるラーメンTHANK。
8時まで打ち合わせが長引き、夜も外で食べるかと浜松町周辺を散策するも、飲屋街でなかなかいいメシ屋がない。
半ば諦めかけ、近くの松屋にでも入ろうかと思うも妥協せず歩き回っていると看板を見つけた。
どうも看板の佇まいがあたりのにおいをプンプンさせていたので矢印に指し示す方向へ向かってみた。
ラーメンTHANKという名前だけではいったい何ラーメンなのかという味に関する情報は全くわからない。
が、看板の雰囲気からしてちょっとオシャレで男女も通いやすい今風のお店なんだろうなぁということが読み取れる。
自分の中でラーメン屋の看板はシンプルであるほどラーメンも美味いというのが答えとしてあって、無駄な装飾や汎用的な素材を使って作りました感もなく、味に関する無駄なウンチクもない。
いたってシンプルで見ていて不快感がない看板こそが美味いラーメン屋なのだと。
実際それはあたりだった。
鶏ポタと銘打っているので、よくある鶏白湯タイプのまったりこってりタイプなのかなぁと思いきや、ポタージュという表現がまさしく正解。
鶏の甘味以外にも野菜の甘みも加わってくどくなく、飲み干せる洋風のスープ。
チーズ入りにしたのも正解でチーズがすごく合う。
金曜日ということで滅多にラーメン屋で頼むことのないハイボールも頼んでみたが、とてもラーメンに合う。
炭水化物にお酒が得意技な僕にとっては鬼に金棒だった。
でもこのTHANKはこれで終わりではない。
ホールに2人、厨房は1人?の少ない人数で回しながらほぼ満席状態の店内で接客がとても良い。
商品提供時の後ろから失礼します、何か間違ったことのあった際の申し訳ありません(申し訳なさそうでありながらもハキハキと)、客にお願いをする際のすみませんが、どれも態度に嫌味もなく気持ちいい。
極め付けは食後。
「ごちそうさま」と言って店を出ようとするとまだ混んでいるのにも関わらず、店先までお見送り&お辞儀で「またお越しくださいませ!」。
心底びっくりした。
いい感じのアパレル店でお気に入りの服を店員さんに相談しながら買えた感覚に陥った。
別に高いレベルの接客を要求しているわけではない。
ただ、接客によってその店の印象も満足度も再来店意欲も全てが高まるのも事実だ。
それもその店に合った(ここ重要)気持ちのいい接客があるからだ。
別に僕はお客様は神様だと思っているわけではない。
最低限の接客でいいと思っているし、料理さえちゃんと提供されればいいと思っている。
でもそんな僕が愛するお店というのは、なんだかんだプラスαの要素をしっかり持っているお店なんだと思う。
食事は単なる消費でもあるが立派な体験でもある。
その体験をより豊かにしてくれるお店は素敵だと思う。
EFFECTORとJ.F.REYの話
EFFECTORとJ.F.REY。
この2つの単語を聞いてなんのことかわかる人はあんまりいないかもしれない。
EFFECTORだけなら「ギター関係の言葉かな?」と思う人も多いだろうが、J.F.REYがくると「ジョンFケネディが何か?」となってしまうかもしれない。
この2つの単語はメガネブランドのものだ。
左がEFFECTORのTRAMP。
アパレルのNEIGHBORHOODとのコラボレーションモデル。
右がJ.F.REYのJF2672。
日本限定50本のモデルで街中でなかなか被ることがなさそうなのが嬉しい。
アベノミクスがどうだかこうだかで、立派な企業さまがたは過去最高益!ボーナスもアップ!なんてことになってるみたい。
そんなことにはなってはいないが、去年から夏のボーナスの時期にメガネを新しく買っている。
きっかけはちょうど去年のその時期に目が謎の痛みと充血に見舞われて、メガネ生活を余儀なくされた。
メガネ自体のお世話には小学校4年からなっているが、中学1年にはコンタクトに以降し、メガネは家でかけるものになっていた。
なのでZOFFの手頃なメガネを2本くらい持って使っていた。
が、メガネ生活を余儀なくされたためにやはりしっかりしたメガネが欲しくなった。
いろんなブランドを検討した結果、行きつけの美容師さんがオススメしてくれた、値段的にもクオリティ的にもデザイン的にも納得がいったEFFECTORのメガネをまず買うことに決めた。
EFFECTOR×NEIGHBORHOODのTRAMP。
黒縁メガネといえばEFFECTOR、と言わんばかりに黒縁メガネがズラリ。
黒縁メガネの中でも「Rock On The Eyewear.」をコンセプトにしてるので骨太で重厚感どころか実際に重みのあるデザインが特徴。
Rockだからか、デザインごとにギターのエフェクター(音を変える機械)の名前が付いているのが遊び心があって楽しい。
マツコの知らない世界でメガネ特集をやっていた時、元々メガネが好きでないマツコがことごとく気に入っていたのがEFFECTORのデザインだった。
骨太なデザインなので確かに顔の大きな男性でもかけやすいし、デザインによって丸みがあったりでカワイイものも多いからだろう。
テンプルの外側(かけていると人から見える方)にはブランドロゴなどは入れず、内側にひっそりと入っているのもよい。
外側に入っていると、あまりにも自己主張をし過ぎている感があって個人的にあまり好きではない。
すごく気に入って仕事でもプライベートでも使っていたのだけれど、テンプルから先リムにかけてがやや短く、メガネ自体の重量もあって僕の顔にはやや合わないのかズレてくる。
ズレ防止の先リムにつけるゴムをつけて調整している。
あとは顔に割と密着するので汗っかきで暑がりの僕は熱がこもりやすくすぐメガネが曇ってしまうこともある。
そこで会社の先輩オススメのブランド、J.F.REYのメガネを買うことにした。
決めたのがちょうど花粉症の時期。
この時期も花粉がきつく、ほぼメガネで過ごすこととなる。
しかしなんだかんだ購入時期がズレてボーナスが近いタイミングの僕の27の誕生日に先輩と買いに行った。
しかし、代官山のJ.F.REY boutique TOKYOでJ.F.REYの個性的なメガネの山に囲まれていると、「果たして本当に似合っているのか」と疑問になってき、運命の1本を探すために試着に試着を重ねた。
結果、先輩とともに1時間以上試着をしてJF2672に決めた。
決めた要素は色々あるのだけれど、やはり自分に2番目に似合っていたということ。
何故1番じゃないのかと言うと、1番似合っていたモデルは確かに似合っていたのだが、白にほど近いグレーがレンズ周りの色で、テンプル部分がメタリックブラウンの様な色だった。
個別の色同士はそんなに派手ではないのだけれど、それがマッチするとなかなか派手で、ドン小西でもないと普段使いするハードルが高かった。
そんな中で選んだJF2672は、まず日本限定しかも50本という人と被る確率の低さ。
そしてウルトラアイの様なと言っては語弊があるかもしれないが、独特の角ばっているけど流れる様なフォルム。
色は他にもあったけど、ビジネス利用のしやすい青にした。
J.F.REYはフランスのメガネで向こうの人向けにデザインされているため大きいものが多い。
だからこそ187センチの私の様な人間だからこそかけていて違和感がない。
ちなみにオススメしてくれた先輩も同じくらいの身長だ。
先リムのかかり具合も申し分なく、更に店長さんがすごくメガネに対して真摯な方で、眼の検査をすごく丁寧に行ってくれた。
結果、去年のEFFECTORのものよりも多少度数は落ち、その代わり乱視が上がるといった状態がわかり、レンズの度数も変わった。
メガネに50,000円以上かけるのはおかしいとか言われることもあるけれど、やっぱりいいものをつけるとやる気になるし、ものをすごく大切に扱う。
いいものを扱っているお店はお店もいいお店で、そこの人はいい人で、アフターフォローとかもしっかりしている。
気分が上がるのでちょっとしたモチベーションにもなるしいいことづくめだと考えている。
メガネをかけてピシッと頑張っていこう。
ポツネン氏の奇妙で平凡な日々@東京グローブ座
KOBAYASHI KENTARO SOLO PERFORMANCE「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」を東京グローブ座で見てきた。
小林賢太郎の公演は恥ずかしながら生で観るのは初めてだ。
映像ではラーメンズ時代をはじめ、いろいろ見ている。
今年の2月とかには(時期がイマイチ定かではない)表参道spiralでの展覧会も見てきた。
※展覧会、去年の9月でした。
この時の流れの感覚なんなんだろうか。
劇の内容についてここで深く述べても仕方ないので置いておくが、面白かった。
面白かったというのは笑えるというよりも、見入るという意味でのものだ。
表参道で見た展覧会では小林賢太郎の舞台美術がたくさん展示されていたのだが、今回はものすごくセットもシンプルだった。
大中小のスクリーンが5枚。
そこに小林賢太郎の動きと連動した映像やアニメーションが投影される。
舞台を見て感じたことが3つあって、ひとつが海外で公演することを意識して作ったのかなぁということ。
小林賢太郎ワールドは健在なのだが、言葉がなくともわかる世界観。
ひらがなとかを演出に使ってはいるのだけれど、敢えて文字を崩しひらがなとしては成立していないひらがなになっていたり。
でも日本のマンガっぽい演出と相まって、なんとなくひらがなに見えてとてもポップ。
終始徹底して言葉無しで進んでいく感じもチャップリンとかが想起された。
ふたつめが笑いというものを重要視していないこと。
爆笑を誘いに来たり、休む暇もなく貪欲に笑いを取りに来るといった姿勢はない。
カーテンコールで小林賢太郎本人も言ってはいたが、「コントでも演劇でもない、自分が何をやっているのか自分でも説明できない」とはまさしくでコントのような演劇の様な何かだった。
パフォーマンスという言葉が一番向いているのかもしれない。
みっつめに小林賢太郎という役者の人間性について。
とても真摯な人間だと感じた。
「メディアへの露出は行わない代わりに、自分の作品を最高のものにするべく全力を注ぐ。」
「観客のみなさんは小林賢太郎という人間をよく見つけてくれた、変な人たち。」
「友だちと話が合わないでしょう。」
自分の作品を大衆的なものではないということをわかりつつ、20年以上のライフワークである舞台活動を最高のものにするために全力を注ぐ。
そしてメディアには出ないけれど、見に来てくれたお客さんの心をつかみ、はなさず、また劇場に来たいと思わせる。
とても実直でわかりやすい人間だと思った。
今まで作品だけを見ていたので、小林賢太郎の人間性が垣間見えて面白かった。
アンケートには平日の夜の部なのにスーツ姿の人がほとんどおらず、小林賢太郎を見つけた人は普段何をしているんだろうと、カーテンコールで言っていた「見つけてくれた変な人たち」への返事を書いておいた。
公式サイトにも書いている様に、小林賢太郎は観客の反応を楽しみにしているので、是非届けばいいなぁと思う。
そしてP.S.で書いた、ラーメンズとしての活動もそろそろ再開して欲しい。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
ここからブログ内容的には完全に蛇足なのだが、会社からグローブ座まではアクセスがさほど良くなく、バスで行った。
帰りは新大久保で焼肉をかっ喰らって帰った。
街の看板がハングルだらけだったり、タイ料理屋も意外に多かったり、面白い街だけどやはり肉は美味い。
写真ではよさが全く伝わらないビルとビルの間にできた空き地のかっこよさを堪能して新宿までなかなか普通に生活をしていたら口にすることのない世界史用語を発しながら歩いて帰った。
最低限文化的でよい1日だった。
BABYMETALとももいろクローバーZについて
本気出して考えてみてはないけど、最近この2つのグループがよく引き合いに出される。
・ベビメタへの移行が完了済
と言った様な感じで。
果たして本当にそうなのかはデータもないし、全くわからない。
2012年のサラバ、愛しき悲しみたちよからCD売り上げは落ち目。
ライブの集客も鈍っているんじゃないかと言われるが、今年の夏も5万人規模のスタジアムライブを2日間行うももクロ。
CDの発売は少ないが海外の有名ロックフェスや、雑誌における賞を受賞するなど世界各国でその見た目と楽曲の完成度のギャップが受けているベビメタ。
私はこの両グループとものファンでもあり、ライブにも行けばグッズ、Blu-rayも持っていてどちらが〜と安易には決められない。
それでも、完全に個人の感想ベースではあるが最近この両グループについて感じるところがあるのでまとめておきたい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★
2015.06.21 BABYMETAL WORLD TOUR 2015〜巨大天下一武道会〜に行ってきた。
ベビメタライブは今年1月の新春キツネ祭り以来5カ月ぶり。
セトリは以下。
1.BABYMETAL DEATH
2. ギミチョコ!!
4. ウ・キ・ウ・キ★ミッドナイト
5. あわだまフィーバー
6. Catch me if you can
紙芝居
7.おねだり大作戦
8.紅月-アカツキ-
9. 悪夢の輪舞曲
10. 4の歌
紙芝居
11. 新曲
12. いいね!
13. メギツネ
紙芝居
14. イジメ、ダメ、ゼッタイ
15. ヘドバンギャー!!
16. Road of Resistance
初めてベビメタのライブに行った2013年のSU-METALの聖誕祭ライブからの2度目の今年の新春キツネ祭もパフォーマンスの向上具合には驚いたが、今回はたった5カ月なのにまた成長が見られた。
その成長は今回のブログの主旨とはあまり関係ないので割愛。
今回のライブで感じたももクロとベビメタのライブにおける共通点をまず上げてみる。
・汗だくになる少女たちが繰り広げる全力パフォーマンス
・高いレベルにあるバッグバンドの生演奏
・年齢層、性別にあまり偏りがない客層
(ちょっと前まではベビメタは圧倒的に男性かつ年齢高めが多かったが、今回の幕張ライブで女性、若年層が増加していて驚いた)
たぶん他にも考えれば幾つか挙げられるんだろうけど、とりあえずこの位にしておこう。
ではももクロとベビメタのライブでの大きな違いを次に挙げる。
・ライブの時間(ももクロは大箱の場合4時間近く、ベビメタは1時間半程度)
・ライブにおける演出(ももクロはMCもたっぷりだし、その他のイベントやゲストを呼んでの出し物までかなり盛りだくさん、対してベビメタは紙芝居が入るくらいでMCは一切なく、ストイックに曲とパフォーマンスが続いていく)
・楽曲に芯があるか否か(ライブだけに限らないが)
あたりだろうか。
これももっとあるかもしれないがこの程度で。
ここで自分が熱量の矛先がベビメタに流れつつあるのはライブの時間と演出に原因があるじゃないかと思うようにたなった。
先ほども書いたがももクロのライブはとにかく長い。
曲自体も30曲近くやるのだが、とにかく演出も盛りだくさんである。
この演出で観客が放ったらかされている様に感じることがたまにある。
昨年のクリスマスライブではついに本人が会場にゲストとして駆けつけ、百田夏菜子と野球の茶番をやるということがあった。
私は田中将大と同じ昭和63年生まれて高校球児だ。
でも彼女たちに選ばれるのは田中将大であって私ではない。
年に何回も現場に行こうと、通じることはなく、年に1回でもイベントに招待される田中将大の方が彼女たちとコミュニケーションを取れるのだ。
まぁこれは完全に田中将大に対する妬みになってるんだが、私の周りでもこうしたゲストの起用に辟易としている人は多い。
田中はもういい加減くどいとの声もたくさん聞いた。
田中だけでなく、大箱ライブではゲストが多くの時間や演出の多くを割くことが多かったので、いい加減ライブをメインで見せてくれ、長時間ライブは疲れるしマンネリだといった意見が耳に入ったのか今年から月に1回ライブハウスでガッツリライブを駆け足で行うイベントも行っている。
が、ファン離れは進んでいるのかライブのチケットが取りやすくなっている、ファンクラブの会員が減っているなどの噂が絶えない。
かく言う私の会社の中にもモノノフが集うサークル的なのがあるみたいだが、そこの人も減っているみたいだし、この間の集いでは「本当にモノノフ離れは進んでいるのか!?」といった議題が出たらしい。
一方、ベビメタのライブ。
こちらは至ってシンプルでスピーディーだ。
今回のライブでもオープニングアニメでMC一切無し、アンコール無しを断言してしまっていた。
楽曲がまだ少なく、体力消費も激しいためか90分1発勝負。
実際90分もしないライブも少なくない。私が初めて行ったライブも1時間と少しだった。
それでも「もう終わり?」という不完全燃焼感は無く、「楽しかった!」と満足感を味わえる。
じゃあ時間が短ければ満足感が高いのかと言われるともちろんそうではないと思う。
ここで楽曲の芯の問題が出てくる気がする。
「芯がある」という言葉はももクロのアルバム、「5TH DIMENSION」を出した際に、ももクロの楽曲を一次は多く担当し、ももクロの代表作「行くぜっ!怪盗少女」の産みの親でもある前山田健一が発した表現から借りている。
まさしくももいろクローバーZというメンバーを表すような楽曲だ。
しかし、前山田氏の「芯がない」発言以降の楽曲は大御所とのコラボ曲は多いものの、昔の「ももクロらしさ」がどこか薄くなってしまった感は否めない。
対してベビメタは「アイドルとメタルの融合」をテーマに作られたグループだ。
なので初期の曲はアイドルらしい可愛さや、YUI-METALとMOA-METALの掛け合いが目立つ曲が多く、最近はSU-METALの歌唱が目立つ格好いい曲が多い印象がある。
しかし、可愛さ・格好よさの両方に存在している楽曲の芯として「メタル」がある。
メタルといっても色々な種類はあるし、正直どんな音楽がどんなメタルかとかには明るくないが、重低音を刻む高速のバスドラと、時に激しく時に美しくメロディを重ねるギターと、ドラムに決して負けない響きを奏でるベース。
そして本格的なメタルの中にエレクトロだったり和楽器だったり、様々な音楽要素をミックスさせてもメタルの要素は緩めない。
この「アイドル」と「メタル」が一貫してブレないからアイドルファン、メタルファン、そしてどちらでもないが音楽が好きな音楽ファンを引きつけてやまないのだと思う。
そんな本格的な楽曲を本格的な神バンドのメンバーが奏で、3人のパフォーマンスと合わせてオーディエンスの興奮も最高潮になっていく。
ここでライブにおける一体感的な問題になってくるが、ももクロはひとつの軍隊に近いと思う。
色とりどりのサイリウムで、各楽曲にメンバーの歌唱に合わせてコールを入れる。
モノノフのその訓練された様はまさしく軍隊そのものだ。
よく訓練された軍隊の結束は固く、同じ動き、同じコールをすることによって仲間意識を高めボルテージを上げていく。
対するベビメタは先述した様にサイリウムを持っている人がほとんどいない。
決まりきったコールアンドレスポンスもあることはあるが、大抵YUI-METALとMOA-METALのコーラス部分を一緒に歌うだけなので、あとはファンは各々音を楽しむ。
WALL OF DEATHや、ヘドバンギャー!!での土下座ヘドバンなど、一部のファンがする決まった動きもあるが、基本自由だ。
90分という限られた時間の中を、良質なアイドルメタルに乗って自由に楽しむ。
これがベビメタの現場であり、世界でも受け入れられ、逆輸入的にライブに来た客の心をつかみ、ファンを増やしていっている要因だと思う。
でも、より彼女たちの魅力を存分に発揮する楽曲・ライブ演出で「ももいろクローバーZらしさ」をまた見せて欲しいなぁとも思う。
今年の夏のバカ騒ぎは見送ろうと思っているけれど、次のアルバムを楽しみにしたい。
アサリのメッカ、砂町銀座に行ってきた
日曜日、引越しと入籍に伴う免許証の記載事項変更のため東陽町の免許センターへ行ってきた。
リップスライムの『楽園ベイべー』よろしく「なぜか多い6月のベイビー」なので免許証の更新自体は長蛇の列ができていた。
しかし、記載事項変更はさほど待つこともなく免許センターに着いてから20分程度で全てが完了。
ボートには100円で乗れるしタダで鳥もウサギも見放題な楽園、横十間川親水公園で癒されながら砂町銀座まで歩く。
横十間川親水公園は仕事の途中でたまたま見つけた公園なんだけど公園のレベルが高すぎる。
緑もあれば水もあるだけじゃなく動物までいる。
リアルどうぶつの森である。
それは言い過ぎだけど、こんなに癒しポイントが多い公園の近くに住める住民はさぞや幸せだろう。
そんなこんなで砂町銀座に到着。
今日の晩御飯を物色しながら歩いているとコーヒー屋の店先でマグロを売っている親和性ゼロの店舗を見つけた。
コーヒーとマグロ。
ウニと醤油でプリンみたいな化学反応が起こるのだろうか。
是非試してみてほしい、僕はノーサンキューですが。
そしてお目当てのあさり屋さんに到着。
最近メディアでも取り上げられる回数が多くなり有名店。
名物おばあちゃんのゆっくりとした、でもイライラとは不思議としない接客で行列は絶えなかった。
あさりご飯とあさりのくぎ煮、そして食べ歩き用にあさりのコロッケを買った。
全て手作りで添加物ゼロのあさりの惣菜たちはそりゃあ美味しかった。
砂町って名前がいかにもあさりにとっては楽園の様な名前ではあるが、いい公園といい商店街に恵まれたいい土地だと思います。
金沢の魚と酒と自販機と
・1時間に1本くらいのペースでしか新幹線がない。
・はくたかとかがやきで時間的早さが全然違う。
・行きのリクライニングが何故か壊れていてストレスマックス。
全く時間とか調べずになんとなくはくたかに乗った自分を末代まで祟ってやろうと思います。
やたら美味かったお通しの玉子を出汁の入った寒天で固めたやつ
スズキってこんなに美味いんだとおののいた予算に応じて盛ってくれる刺し盛り
加賀名物生麩の揚げ出し
帰りのかがやきにて利家をモチーフにした?弁当
地ビールとホタルイカもいただく
金沢はやっぱり魚と酒が美味い。
3回目の金沢、ちょうど1回目の金沢から5年(ドイツW杯カメルーン戦の頃)だったが、いつ行っても美味い。
東京でこれだけ美味しいものを同じ量同じ環境で食べようとすると倍くらいかかるんだろうなぁというくらいにコストパフォーマンスがよく、かつ美味い。
金沢は街自体もコンパクトに必要な機能が集まっているし、人もそこまでゴミゴミしておらず、歴史を感じさせる街並みから近代的な街並みまで全てがバランスよく揃っている。
本当に地方都市の中でも数少ない住みたいと思える都市だ。
そんな今回の出張で1番面白いなぁと感じたのは金沢駅にある「あんと」というお土産を数多く扱っている商業施設内の「石川の地酒」コーナー。
何が面白いって石川の有名な地酒が揃っているだけでなく、その試飲方法。
お酒の種類によって100円/300円で好きに試飲ができる。
自販機にコインを入れ、プラスチックのカップをセットし、好きなお酒のボタンを押すとおちょこ2杯分くらいのお酒が注がれる仕組みだ。
僕も肉体労働後でヘロヘロな中、幻の酒という源酒と、加賀鳶あらばしりを100円玉2枚で楽しんだ。
何が面白いって、地の日本酒がこんなに気軽に楽しめるシステム。
試飲なんだからタダで飲ませろよと思うかもしれないけど、試飲したら買わされるかもしれないし、そもそも瓶で買うまではちょっと…と純粋に試飲を楽しめない人もいると思う。
また日本酒にあまり触れたことがないけれどせっかくだから地元のものを楽しみたい!という人にとっても、わざわざ飲食店で頼むほど飲めるかわかんないし…みたいな人もいるだろう。
こういった人たちの心理的ハードルをグッと下げ、気軽に、自分の好きなペースで、ワンコインからといったお手軽感覚で日本酒を楽しめるシステムってとこが面白い。
もちろん店内にはカウンターもあるんだけど、そこまで時間がない、といった人にも渡りに船である。
最近日本酒が海外でも注目されるようになって、その反動からか国内でも色々な特集がされている。
こういった気軽に楽しめる文化がもっと広がればなぁと思う。
月島ー門仲ー清澄白河ー両国散歩
ももいろクローバーZが出ている「幕が上がる」の舞台を六本木ブルーシアターで見て沙莉ちゃんかわいいよ沙莉ちゃんとなっていたのもつかの間。
東京の下町情緒あふれるエリアを散歩してきた。
月島からのスタート。
昼の3時半くらいだったがとりあえず飲み歩きをテーマにすることに。
月島→もんじゃというマジカルバナナならすぐつなげそうな安直な発想でもんじゃ屋さんを探すことに。
大阪出身なため、上京前は「もんじゃ→天使の落し物(比喩表現)」といった連想をしていたけれど、いざ食ってみたら美味しくて好きな食べ物だ。
とはいえ月島には来たことがなかったので「もんじゃストリート」なる通りを進むが本当に店舗の8割がもんじゃ屋さんでどこに行くべきか全くわからない。
生来観光地化ナイズドされた店舗は信頼できないので路地裏店舗を攻めることに。
そんなこんなで見つけた「はざま」に入る。
僕たちが入った時は1人も客がいなかったが、しばらくするとまだ4時ごろなのに4グループくらい入ってきた。
1店舗目なのでなんか色々入っている(適当)はざまもんじゃ的なのと、ビール追加で鳥の鉄板焼きと今後のことを心配してウコンハイで45分くらいの滞在とする。
ウコンは気休めです。
店を出て門前仲町方面へ歩を進める。
途中、隅田川沿いの高層マンション群に出会う。
川を挟めば新富町や銀座といった本当に都心エリアだ。
都心にある高層マンション群の冷凍都市っぷりと、そこの住人が集うとりあえず緑を用意しときましたよ的な公園、そしてそこで遊ぶ子どもたちを見るといつも思うことがある。
あなた達は(お父さんお母さんが立派にその同年代での成功をおさめられて、不自由のない幸せな生活をしているんだから是非立派に私立の中高一貫校から大学へと進み、大手企業に就職するという富のスパイラルを形成すべく)すくすくと育っていってください、と。
そんな思いにかられつつ街を歩いていたら昔ながらの銭湯があったりして心が和む。
温泉にゆっくり入りに行くとかはなかなか苦手で烏の行水状態になってしまいがちだが、こういう味のある銭湯は大好きだ。
たぶん小学生時代に近くの「豊温泉」という決して天然温泉ではない銭湯へ月に数回入りに行っていた思い出がそう感じさせるのだろう。
湯上りに飲む「みかん水」と数度食べたらそれ以来見かけなくなってしまった個人的伝説のアイス「レアチーズ伝説」が本当に美味しかった思い出がフラッシュバックする。
意図せず5年ぶりくらいに深川不動尊に立ち寄る。
前に来た時よりかなり近代化されていた。
一見何の変哲もない手水舎だけどここもセンサーが付いていて人が近ずくと水が湧き出すシステム。
たぶん何らかのご利益があるんだろうと列に並びリュックを火に当ててもらう。
これで持病の腰痛が治ったりするだろうか。
あとは絵馬にとある人から詐欺被害にあった人々がその人が改心する様に祈る物が多かったのはなんなんだろうか。
そして隣にある富岡八幡宮にも寄る。
あとは絵馬に「頻尿が直りますように」と治るの漢字間違いをしているものがあって、「頻尿だけどせめて真っ直ぐ出て便器を汚さない様にしたい」という願いかな!と無理な解釈をしたりした。
なんかいい感じの橋だなぁと思っていたら国の重要文化財らしい。
しかしこの辺りは川にかかる橋ではなく道にかかる橋が多かった。
橋は異界と異界をつなぐモチーフとして使われたりするのでどこか好きです。
木場公園をぐるりと周り、ようやく清澄白河方面へ。
毎日あいてないだかし屋に寄る。
このご時世にありがたい消費税なしのまま据え置き、しかも18時ごろまでと言いつつ来店が、18時30分過ぎだったのにも関わらずまだ営業していたありがたい街だ。
この後に晩酌をする予定があったのであまり買いはしなかったが、
ヨーグル きな粉棒 チューチュージュース
を購入。
これで60円なんだからありがたい。
小学生の頃は100円握りしめて駄菓子屋に行くだけで夢が買えたよなぁとかノスタルジックな気分に浸る。
夜はこちらも最近オシャレなカフェで有名な清澄白河だけど、あえて老舗感のある焼き鳥屋、初音へ。
ほとんどが常連さんっぽかったけど女性ふたりで明るく店を切り盛りするいいお店だった。
この辺まで来ると写真を撮るのも面倒でほとんど撮ってないが、串をふたりで全部塩の15本程度、鳥わさ、冷やしトマト、ジャコ奴とかの比較的あっさりしたものを頂く。
お酒はレモンサワー、ホッピーを中心に4杯ほど。
焼肉でもホッピーがあれば頼むが社会人になってから肉単品がそこそこきつくなってきてあっさり行きたくなる。
その際にホッピーが本当にいいチェイサー的な役割を果たしてくれる。
ここまで言っておいてホッピーの写真はない。
ちなみに当方、ホッピーは氷あり派です。
そして旅のゴール、両国へ。
もはや写真もなく、個人的に世界一うまいトンカツを提供する「はせ川」に行きたかったが、流石に一緒に行動していた後輩の腹がいっぱいだったのでそんなに老舗感もないがチェーン感もないどっちつかずの居酒屋に入る。
ここまできたらもはや惰性でもある。
新玉ねぎスライス、ナゲット、味噌クリームチーズあたりをつまみながら、日本酒雁木とサワー系を2杯。
- 作者: 東村アキコ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/25
- メディア: コミック
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地元駅に着いてから24:40までやっている優秀なあおい書房で残りの3冊を買い、全5巻を揃え読破。
話が最後脱線したけれど、こういう飲み歩き散歩は定期的にやって行きたい。
お酒に付き物の不健康さも多少は解消されるだろうし。
と思ってたら翌日、テレ東でTOKIOの松岡が北千住を散歩しながら飲み歩いてました。